hhcホットライン (平日9時~18時 土日・祝日9時~17時)
フリーダイヤル0120-419-497
Eisai hhc hotline Product Q&A
キーワードまたは文章で検索できます(200文字以内)
Q&A検索
キーワードの間に半角スペースを入れるとAND検索になります。
キーワードの間に"|"を入れるとOR検索になります。
キーワードの間に" -"を入れるとハイフンの後ろのキーワードを除外して検索します。
Drug Information
使用期限検索
  • 文字サイズ変更
  • S
  • M
  • L
PAGE TOP
  • No : 2985
  • 公開日時 : 2018/07/12 00:00
  • 更新日時 : 2024/08/28 18:07
  • 印刷

【ケイツーシロップ】 臨床成績について教えてください。

【ケイツーシロップ】 
 
臨床成績について教えてください。
 
カテゴリー : 

回答

製品情報概要には、臨床成績に関する以下の記載があります。
 
臨床成績(引用1)
■新生児低プロトロンビン血症(引用2)
試験デザイン:二重盲検比較試験
目的:新生児低プロトロンビン血症の患者に対して、ビタミンK1およびK2の有用性をプラセボ対象二重盲検⽐較試験により検討する。
対象:出⽣後48時間以内にトロンボテスト(TT)値20%未満を示す新⽣児148例
⽅法:
1.ビタミンK2を1mL中に2mg含むシロップ溶液
2.ビタミンK2を1mL中に6mg含むシロップ溶液
3.ビタミンK1を1mL中に2mg含むシロップ溶液
4.プラセボ1mLシロップ溶液
を無作為に割り付け経口投与をおこなった。
投与前、投与8時間、24時間および48時間後にトロンボテスト等を測定した。
注)ビタミンK2を1ml中に6mg含むシロップ溶液は未承認である。
 
解析⽅法:統計処理は、コントローラー委員会の解析システムにもとづき⾏われたが、脱落を除く場合については、別途検定(t検定、χ²検定)を行った。
<効果及び副作用の判定>
1)総合判定:検査、測定成績その他を考慮して、治験終了後に、担当医師が改善効果について総合的に判定
1.著明改善 2.中等度改善 3.軽度改善 4.不変 5.やや悪化 6.悪化 7.判定不能
2)概括安全度:副作用について担当医師が判定
1.まったく副作用なし
2.軽い副作用(そのまま)・・・軽い副作用がみられたが治療するまでもないもの
3.軽い副作用(治療)・・・軽い副作用がみられたので治療したもの
4.中止すべきだった(使用すべきでなかった)
3)有用性判定:総合判定、副作用その他を考慮して有用性について担当医師が判定
1.極めて有用 2.かなり有用 3.やや有用 4.有用性なし 5.有害 6.判定不能
<その他の評価項目>
トロンボテスト値の変化:投与前に対する8,24,48時間目の各群の平均値の変動、プラセボを対象とした各群の変化量比較
 
電子添文には、用法及び用量に関する以下の記載があります。(引用3)
6.用法及び用量(一部抜粋)
〈新生児出血症及び新生児低プロトロンビン血症の治療〉
通常1日1回、1 mL(メナテトレノンとして2 mg)を経口投与する。なお、症状に応じて 3 mL(メナテトレノンとして6 mg)まで増量する。
 

 
 
副作用
本試験における副作用は認められなかった。
 
■新生児出血症(引用4)
試験デザイン:単施設オープン試験
⽬的:出⽣後数⽇間に下⾎、吐⾎、臍出⾎などの臨床症状を呈した⺟乳栄養の成熟新⽣児に対してビタミンK2筋注⼜は内服(シロップ)で投与し、投与の前後にトロンボテスト、ヘパプラスチンテストを実施して凝固能の変化を検討。
対象:試験期間中に出生した成熟新生児1981例中、吐⾎、下⾎、臍出⾎等の出⾎症状を呈した22例。抗生剤の投与症例、凝固異常と関連性の低い出血斑、脳出血、仮性メレナは除外した。
⽅法:ビタミンK2 2mg筋注(9例)またはビタミンK2シロップ2mg(13例)を投与し、投与前と投与後24時間でトロンボテストとヘパプラスチンテストを実施して凝固能に対する改善効果、⽌⾎効果を検討。
評価項⽬:トロンボテスト値(TT)・ヘパプラスチンテスト値(HPT)の変化、止血効果判定
解析⽅法:ケイツーシロップ投与前後で対応のあるt検定を行った。
 
 
ケイツーシロップ投与群は13例中10例が2mg1回投与で数時間以内に出血症状は消失したが、残りの3例のうち2例が2mg追加投与で、1例が6mg追加投与でそれぞれ治癒した。凝固能の改善効果はケイツーシロップ群2mg投与で2例が無効であったが、追加投与によって投与24時間後のトロンボテスト値とヘパプラスチンテスト値は全例において改善された(P<0.01、対応あるt検定)。
 
副作用
本試験における副作用は認められなかった。
 
電子添文には、用法及び用量に関する以下の記載があります。(引用3)
6.用法及び用量(一部抜粋)
〈新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症の予防〉
通常、出生後、哺乳が確立したことを確かめてから、1回1mL(メナテトレノンとして2 mg)を経口投与する。その後、2回目として生後 1 週間又は産科退院時のいずれか早い時期、3回目として生後1ヵ月時にそれぞれ1回1 mLを経口投与する。
 

【引用】
1)ケイツーシロップ0.2% 製品情報概要 臨床成績 p3~6 (KTZ1101ASG)
2)真木正博ら:医学のあゆみ, 1982;120:222-233 [KTZ-0202] (本研究はエーザイ株式会社の支援によって実施された)
3)ケイツーシロップ0.2%電子添文 2023年4月改訂(第2版) 6.用法及び用量
4)浮田昌彦ら:産科と婦人科, 1984;51:1367-1375 [KTZ-0329] (本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された)
 
【更新年月】
2024年8月 

 
 
【図表あり】

アンケート:ご意見をお聞かせください