電子添文には、服用にあたり注意することについて以下の記載があります。
8.重要な基本的注意(引用1)
8.1 本剤の投与は出来るだけ短期にとどめ、効果がないのに長期間漫然と投与しないこと。
8.2 本剤を継続的に使用する場合には定期的に血液凝固能検査を行うこと。
8.3 出血の見られる場合又は血液凝固能検査より出血の危険性が高いと考えられる場合にはメナテトレノン注射剤の投与を考慮すること。なお、重篤な出血が見られる場合には、メナテトレノン注射剤の投与と共に新鮮凍結血漿の輸注等の適切な処置を行うこと。
8.4 クマリン系殺鼠剤の中には長時間作用型のものもあるので、一時的に凝固能が戻った場合でも引き続き凝固能検査を実施し、完全に回復するまで投与を継続すること。
【関連情報】
インタビューフォームには、服用にあたり注意することについて以下の記載があります。
■重要な基本的注意とその理由(引用2)
(解説)
・クマリン系薬物の過剰摂取により、重篤な出血がある場合、本剤単独投与のみで止血効果が得られない場合もある。救急医療では、様々な状況の中であらゆる手段を考慮して処置を施すことになる。出血の措置の中でも新鮮凍結血漿の輸注は代表的な出血に対する処置と考えられている。
・クマリン系薬物には、極端に半減期の長いものがある。また、中毒時の摂取量が多量でも把握できないことがあるため、長期間の観察を要するものがある。プロトロンビン時間(PT)、トロンボテスト(TT)等が一時的に正常化してもケイツーカプセルあるいはケイツーN注の投与を継続する必要がある。
【引用】
1)ケイツーカプセル5mg電子添文 2023年3月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意
2)ケイツーカプセル5mgインタビューフォーム 2023年3月改訂(第7版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.重要な基本的注意とその理由
【更新年月】
2024年5月