電子添文及びインタビューフォームには、授乳婦への投与に関する以下の記載があります。
授乳中の女性には本剤投与中は授乳を避けさせること。
母乳中へ移行することが報告されている。(引用1)
【関連情報】
■乳汁への移行性
アスピリン(外国人データ)
1)アスピリンは母乳中に移行するが、その濃度はばらつきが大きいと報告されている。(引用2、3)
2)授乳婦10人にアスピリン650mgを単回経口投与したとき、母乳中サリチル酸濃度は5~8時間後に173~483μg/mLの最高値を示し、母乳中半減期は3.8~12.5時間(平均7.1時間)であったとの報告がある。(引用2、4)
3)分娩後2~8ヵ月の6人の授乳婦にアスピリンを経口投与したとき、投与後2~4時間で母乳中濃度は最大となる。(引用2、5、6)
【引用】
1)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.6授乳婦
2)バファリン配合錠A81インタビューフォーム 2022年5月改訂(改訂第7版) VII.薬物動態に関する項目 5.分布 (3)乳汁への移行性
3)de Swiet M. et al.: J. Obstet. Gynaecol. 1990 ; 10 (6) : 467-482 [BF-0143]
4)Berlin C. M. Jr. et al.: Clin. Pharmacol. Ther. 1980 ; 27 (2) : 245 [BF-0089]
5)菅原和信 他: 薬局. 1982 ; 33 (5) : 575-583 [BF-0236]
6)Jamali F. et al.: Int. J. Pharm. 1981; 8: 285-290 [BF-0101]
【更新年月】
2022年6月