電子添文には、高齢者に関して以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.8 高齢者(引用1)
患者の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多く、骨髄抑制や消化器症状等の副作用があらわれやすい。
適正使用ガイドには高齢者における用量調節について以下の記載があります。(引用2)
進行固形がん患者を対象とした第I相試験6試験(外国101試験、外国102試験、国内105試験、外国108試験、外国109試験、外国110試験)、悪性軟部腫瘍患者を対象とした第II相試験2試験(外国207試験、国内217試験)及び第III相試験1試験(外国309試験)のデータを併合して母集団薬物動態解析を実施した結果、年齢はエリブリンの薬物動態に影響を与えませんでした。そのため、高齢者での用量調節は必要ありません。ただし、一般に高齢者では生理機能が低下していることが多く、骨髄抑制や消化器症状などの副作用があらわれやすいため、患者の状態を十分に観察し、慎重に投与してください。
なお、本剤の承認された効能又は効果は以下の通りです。
4. 効能又は効果(引用3)
手術不能又は再発乳癌、悪性軟部腫瘍
【引用】
1)ハラヴェン静注1mg電子添文 2022年1月改訂(第1版) 9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.8 高齢者
2)【悪性軟部腫瘍】ハラヴェン静注1mg適正使用ガイド V Q&A Q6 p31 (DI-J-779)
3)ハラヴェン静注1mg電子添文 2022年1月改訂(第1版) 4. 効能又は効果
【更新年月】
2025年1月