電子添文及びインタビューフォームには、肝機能障害の患者様に関する以下の記載があります。
血中濃度測定等の結果により減量すること。テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがある。[8.1参照](引用1)
【関連情報】
(解説)
小児・成人において、テオフィリンは85~90%が肝臓で代謝される。そのため、肝障害など肝薬物代謝機能が低下している場合には、クリアランスが低下しテオフィリン血中濃度が上昇することがある。一方、早産・低出生体重児においては、小児・成人と比較してテオフィリン(未変化体)のまま腎から排泄される割合が高いが、肝臓でも代謝を受けることから、肝障害など肝薬物代謝機能が低下している場合には、クリアランスが低下することがあることから、本項を設定した。(引用2、3、4)
【引用】
1)アプニション静注15mg電子添文 2021年1月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.3肝機能障害患者
2)アプニション静注15mgインタビューフォーム 2021年1月改訂(改訂第6版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (3)肝機能障害患者
3)野村文夫ら:臨床薬理, 1991;39(10):1093?1097 [N-2142]
4)Bonati, M. et. al. :Pediatr. Res., 1981;15:304-308 [TEO-0899]
【更新年月】
2022年3月