電子添文の「9.特定の背景を有する患者に関する注意」の項目に、「透析中の患者」の記載はありませんが、本剤の排泄部位及び経路は、主に尿中に排泄されるため注意が必要です。(引用1)
インタビューフォーム「VII.薬物動態に関する項目」に以下の記載があります。(外国人データ)(引用2)
血液透析を受けている末期腎不全患者を対象にアリセプトD錠3mgを単回経口投与した際の透析時および非透析時の薬物動態を検討したところ、透析時および非透析時のドネペジル塩酸塩の血中濃度-時間曲線および薬物動態パラメータのいずれもが近似しており、大きな差は認められなかった。(引用3)
【引用】
1)アリセプト錠3mg・5mg・10mg・細粒0.5%・D錠3mg・5mg・10mg・内服ゼリー3mg・5mg・10mg・ドライシロップ1%インタビューフォーム 2022年11月改訂(改訂第32版) VII.薬物動態に関する項目 7.排泄
2)アリセプト錠3mg・5mg・10mg・細粒0.5%・D錠3mg・5mg・10mg・内服ゼリー3mg・5mg・10mg・ドライシロップ1%インタビューフォーム 2022年11月改訂(改訂第32版) VII.薬物動態に関する項目 (2)臨床試験で確認された血中濃度 4)高齢者、肝疾患及び腎機能障害患者における薬物動態 3.腎機能障害患者 〈参考〉
3)石上裕剛ら:腎と透析 71(1),p144-151,2011 [ART-2357] (本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された)
【更新年月】
2023年2月