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  • No : 11084
  • 公開日時 : 2019/11/07 17:04
  • 更新日時 : 2024/09/10 12:05
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【エクフィナ】 衝動制御障害とは、どのような症状ですか?

【エクフィナ】 
 
衝動制御障害とは、どのような症状ですか?
 
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回答

衝動制御障害については、「パーキンソン病診療ガイドライン2018」に、以下の記載があります。(引用1)
 
■衝動制御障害(引用1)
パーキンソン病患者では、ドパミン補充療法や前頭葉扁桃核などの機能障害と関連して、病的賭博、性欲亢進、買いあさり、むちゃ食い(過食)、pundingと呼ばれる複雑な動作の常同的反復などの衝動制御障害を生じることがある。
 
衝動制御障害の種類
a.病的賭博 pathological gambling
家庭的、社会的活動の継続に困難を生じてもなお、賭博欲求に抗することのできない状態をいう。パーキンソン病では、若年発症、進行期〔平均罹病期間6.3年以上〕の男性患者に生じやすい。
発現頻度は、2.6~8.0%である。新奇性追求性格、衝動的性格、アルコール症の既往、うつ傾向も危険因子である。
b.性欲亢進 hypersexuality
若年発症、進行期〔平均罹病期間6.5年以上〕、ドパミンアゴニスト服用中の男性患者に多い。
頻度は、2.4~8.4%である。うつの既往、プラミペキソール服用、新奇性追求性格、衝動的性格も危険因子とされる。
c.買いあさり excessive shopping. Compulsive shopping
頻度は、0.4~3.6%との報告がある。患者は、なぜそれを買ってしまったのか合理的に説明できないことが多い。
d.むちゃ食い(過食) compulsive eating、binge eating
頻度は、3.6%との報告がある。夜間生じることが多く、結果的に体重が増加する。男女差はなく、プラミペキソール服用患者に多いとの報告がある。
e.punding
頻度は、1.4~14%。本邦では、10%との報告がある。平均罹病期間8.7年の進行期に生じる。
機械の分解、衣類や家具の整理、掃除など、不急、無目的な動作を反復する。熱中するが完結しにくい。L-ドパやドパミンアゴニストの過量使用で出現しやすい。L-ドパ換算薬用量800mg/日以上服用者50例中17例(34%)に出現、それ以下の用量の服用では、生じないとされる。
 
【関連情報】
電子添文の重要な基本的注意(引用2)
病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害があらわれることがあるため、このような症状が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、患者及び家族等にこのような衝動制御障害の症状について説明すること。
 
電子添文の重大な副作用(引用3)
衝動制御障害(0.2%) 
病的賭博、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害があらわれることがある。
 

【引用】
1)日本神経学会監修 パーキンソン病診療ガイドライン2018.医学書院,p250-253[NEURO-1092]
2)エクフィナ錠50mg電子添文 2020年12月改訂(第4版) 8.重要な基本的注意 8.2
3)エクフィナ錠50mg電子添文 2020年12月改訂(第4版) 11.副作用 11.1重大な副作用 11.1.3衝動制御障害(0.2%)
 
【更新年月】
2022年12月

 
KW:賭博、ギャンブル、過食、食べ過ぎ、暴食

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