添付文書及びインタビューフォームには、肝機能障害の患者様に関する以下の記載があります。
(1)重度の肝機能障害患者
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ、患者の状態を慎重に観察しながら投与することとし、必要に応じて投与量を調節するなど適切な処置を行うこと。重度の肝障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。(引用1)
(2)肝機能障害患者
本剤は肝臓で代謝されるため、血中濃度が上昇するおそれがある。(引用2)
【関連情報】
(解説)
(1)一般に肝機能障害患者では代謝機能が低下しており、本剤のクリアランスが低下するおそれがあります。特に重度の肝機能障害を合併する患者においては、その影響が大きくなるおそれがあることから設定しました。(引用3)
(2)肝機能障害が本剤の体内動態に及ぼす影響を検討した臨床試験は実施していません。しかし、一般に肝機能障害患者では代謝機能が低下しており、本剤のクリアランスが低下するおそれがあることから設定しました。(引用3)
【引用】
1)イノベロン錠100mg・錠200mg添付文書 2019年9月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.3肝機能障害患者 9.3.1重度の肝機能障害患者
2)イノベロン錠100mg・錠200mg添付文書 2019年9月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.3肝機能障害患者 9.3.2肝機能障害患者
3)イノベロン錠100mg・錠200mgインタビューフォーム 2020年5月改訂(第5版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (3)肝機能障害患者
【更新年月】
2020年9月