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  • No : 727
  • 公開日時 : 2018/07/19 00:00
  • 更新日時 : 2022/07/22 09:00
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【バファリン】 合併症・既往歴等のある患者様に関する注意事項について教えてください。

【バファリン】 

合併症・既往歴等のある患者様に関する注意事項について教えてください。

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回答

電子添文及びインタビューフォームには、合併症・既往歴等のある患者様に関する以下の記載があります。
 
(1)消化性潰瘍の既往歴のある患者
消化性潰瘍が再発するおそれがある。(引用1)
 
(2)血液の異常又はその既往歴のある患者
副作用が強くあらわれることがある。(引用2)
 
(3)出血傾向の素因のある患者
出血を増強するおそれがある。(引用3)
 
(4)高血圧の患者
血管や内臓等の障害箇所に出血が起こることがある。(引用4)
 
(5)気管支喘息のある患者(アスピリン喘息を有する場合を除く)
アスピリン喘息でないことを十分に確認すること。気管支喘息の患者の中にはアスピリン喘息患者も含まれている可能性があり、それらの患者では重篤な喘息発作を誘発させることがある。(引用5)
 
(6)アルコール飲料の常用者
胃出血の危険性が増加することがある。(引用6)
 
(7)手術、心臓カテーテル検査又は抜歯前1週間以内の患者
失血量を増加させるおそれがある。(引用7)
 
(8)非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者
ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること。(引用8)
 
(9)月経過多の患者
月経血が増加するおそれがある。(引用9)
 
【関連情報】
(解説)
(5)健康成人でのアスピリン過敏症の発生頻度が0.2%であるのに対して、気管支喘息患者の10%内外が、アスピリンの内服で過敏症状が誘発されるとの報告がある。(引用10)
 
(7)術前1週間以内のアスピリンの服用は、抗血小板作用により血液凝固が抑制され、失血量を増加させるおそれがある。(引用10)
 
(8)ミソプロストールはNSAIDs誘発胃・十二指腸潰瘍の治療および予防薬として使用されている合成プロスタグランジンE1誘導体であり、強力な胃酸分泌抑制作用とcytoprotection 作用を併せ持つ抗潰瘍剤である。米国でプラセボ対象の二重盲検比較試験でアスピリン投薬中にみられた胃・十二指腸潰瘍に対し、アスピリン継続投薬下でのミソプロストールの有効性が報告されている。しかし、この治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、慎重なる投与が必要である。従来より、本剤では「消化性潰瘍のある患者」は投与禁忌として記載してきたが、抗NSAIDs潰瘍剤であるミソプロストールの電子添文の記載内容との整合性を図り、ミソプロストールとの併用に関する記載を厚生省医薬安全局安全対策課事務連絡(1998年2月2日付)に基づき追加し、注意を喚起することとなった。(引用10、11)
 
 
【引用】
1)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.1消化性潰瘍の既往歴のある患者
2)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.2血液の異常又はその既往歴のある患者
3)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.3出血傾向の素因のある患者
4)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.4高血圧の患者
5)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.5気管支喘息のある患者(アスピリン喘息を有する場合を除く)
6)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.6アルコール飲料の常用者
7)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.7手術、心臓カテーテル検査又は抜歯前1週間以内の患者
8)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.8非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者
9)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.9月経過多の患者
10)バファリン配合錠A81インタビューフォーム 2022年5月改訂(改訂第7版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (1)合併症・既往歴等のある患者
11)Fleitman J. S. et al.: J. Clin. Pharmacol.1980 ; 20 (8-9) : 514-517 [BF-0093]
 
【更新年月】
2022年6月

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