電子添文には間質性肺炎の副作用(疾患共通)について以下の記載があります。
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.1.5 間質性肺炎(1.5%)(引用1)
間質性肺炎の発現状況、投与中の注意事項及び対処法は以下の通りです。
■発現状況
<乳癌>(引用2)
・国内臨床試験(221試験)において1例、外国臨床試験(211試験)において1例、間質性肺疾患が認められました。
・乳癌患者を対象とした自発報告(2011年7月19日~2015年7月31日)において、非重篤2例及び重篤45例報告され、そのうち、死亡例は4例でした。また、発現時期に傾向はみられませんでした。(引用3)
<悪性軟部腫瘍>(引用3)
・国内第II相試験(217試験)において、Grade1の間質性肺疾患が1例(2.0%)認められ、未回復でした。
■投与中の注意事項(引用2、3)
・投与中、乾性咳嗽など間質性肺炎が疑われる症状があらわれた場合には、画像検査(胸部CT、胸部X線検査)を行うなど、観察を十分に行ってください。
■間質性肺炎が発現した場合※(引用2、3)
・異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
・投与を中止しても改善しない場合、あるいは呼吸不全を呈する症例では、副腎皮質ステロイド投与を検討ください。
※:「重篤副作用疾患別対応マニュアル 間質性肺炎(肺臓炎、胞隔炎、肺線維症)」厚生労働省、平成18年11月(令和元年9月改定)から抜粋、改変
【引用】
1)ハラヴェン静注1mg電子添文2022年1月改訂(第1版) 11. 副作用 11.1 重大な副作用 11.1.5 間質性肺炎
2)【手術不能又は再発乳癌】ハラヴェン静注1mg適正使用ガイド II重大な副作用とその対策 5.間質性肺炎 p15(DI-J-806)
3)【悪性軟部腫瘍】ハラヴェン静注1mg適正使用ガイド III重大な副作用とその対策 5.間質性肺炎 p23(DI-J-779)
【更新年月】
2024年9月