電子添文には、臨床成績に関する以下の記載があります。
17 .臨床成績(引用1)
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第Ⅲ相試験
関節リウマチ患者を対象に、本剤(1回25mg1日1回投与から開始し、4週間後に1回25mg1日2回投与に増量し、24週間投与)とプラセボにて実施した二重盲検比較試験における投与28週後のアメリカリウマチ学会評価基準(ACR20)による改善率を表2に示す。本剤の改善率はプラセボと比較して有意に優れていた(p<0.001;Fisherの直接確率法)。
副作用発現率(臨床検査値異常を含む)は、イグラチモド群49.6%(65/131例)、プラセボ群32.4%(22/68例)であった。主なものは、イグラチモド群ではALT増加22例(16.8%)、AST増加19例(14.5%)、γ-GTP増加17例(13.0%)、Al-P増加15例(11.5%)等であった。(引用2)
17.1.2 国内長期投与試験
関節リウマチ患者を対象に、本剤を1回25mg 1日1回投与から開始し、4週間後に1回25mg1日2回投与に増量し48週間投与したとき、投与52週後のACR20による改善率は41.0%(59/144例)であった。投与52週後の副作用発現率(臨床検査値異常を含む)は、61.6%(237/385例)であり、主なものは、ALT増加71例 (18.4%)、AST増加65例(16.9%)、γ-GTP増加64例(16.6%)、 Al-P増加52例(13.5%)等であった。(引用3)
17.1.3国内第Ⅲ相試験(メトトレキサート(6~8mg/週)と の併用試験)
メトトレキサート投与で効果不十分な関節リウマチ患者を対象に、メトトレキサート(6~8mg/週)併用下で、本剤(1回25mg1日1回投与から開始し、4週間後に1回25mg1日2回投与に増量し、20週間投与)とプラセボにて実施した二重盲検比較試験における投与24週後のACR20による改善率を表3に示す。本剤の改善率はプラセボと比較して有意に優れていた(p<0.001;Fisherの直接確率法)。
投与24週後の副作用発現率(臨床検査値異常を含む)は、イグラチモド+メトトレキサート群51.8%(85/164例)、プラセボ+メトトレキサート群33.0%(29/88例)であった。主なものは、イグラチモド+メトトレキサート群ではAST増加15例(9.1%)、血中鉄減少15例(9.1%)、リンパ球減少12例 (7.3%)、ALT増加9例(5.5%)等であった。
【引用】
1)ケアラム錠25mg 電子添文 2022年8月改訂(第1版) 17 .臨床成績 17.1 有効性及び安全性に関する試験
2)Hara M. et al.:Mod. Rheumatol., 2007; 17:p1-9 [CRM-0003] (本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
3)Hara M. et al.:Mod. Rheumatol., 2007; 17:p10-17 [CRM-0004] (本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
【更新年月】
2024年10月