電子添文には、肝機能障害の患者へ投与に関する以下の記載があります。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.2 重篤な肝障害のある患者(引用1)
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.3 肝機能障害患者(引用2)
9.3.1 重篤な肝障害のある患者
投与しないこと。副作用として肝機能障害があらわれることがあるので、肝障害を更に悪化させるおそれがある。
9.3.2 肝障害又はその既往歴のある患者(重篤な肝障害のある患者は除く)
肝障害を更に悪化又は再発させるおそれがある。
【関連情報】
インタビューフォームには、肝機能障害患者の解説に関する以下の記載があります。
■肝機能障害患者
(解説)(引用3)
9.3.1 臨床試験(本剤単独投与の全試験)において、AST、ALT増加の副作用発現率がそれぞれ16.54%(132/798例)、18.55%(148/798例)と高かったことから、重篤な肝障害のある患者は禁忌とした。本剤の投与にあたっては、肝障害の有無を確認し、重篤な肝障害のある患者へは投与しないこと。
9.3.2 臨床試験において、AST、ALT増加の副作用発現率が高かったことから記載した。肝障害又はその既往歴のある患者に投与する場合は、肝障害を更に悪化又は再発させるおそれがあるため、慎重に投与すること。 本剤の投与にあたっては、投与前に必ず肝機能の検査を実施し、投与中は臨床症状を十分に観察するとともに、定期的に検査を行うこと。また、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
また、電子添文には、肝機能の検査や重大な副作用に関する以下の記載があります。
8. 重要な基本的注意
8.1 本剤投与前には必ず肝機能の検査を実施すること。また、投与中は臨床症状を十分に観察するとともに、投与開始後最初の2ヵ月は2週に1回、以降は1ヵ月に1回など定期的に肝機能検査を行うこと。(引用4)
11 .副作用
11.1 重大な副作用
11.1.1 肝機能障害(0.5%)、黄疸(0.1%)(引用5)
AST、ALTの増加等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。また、肝機能については、臨床試験において、 AST、ALT増加の発現率が高かったことから、異常が認められた場合には、投与継続の可否を検討するとともに、特に目安として100IU以上に増加した場合は投与を中止すること。
【引用】
1)ケアラム錠25mg電子添文2022年8月改訂(第1版) 2. 禁忌 2.2 重篤な肝障害のある患者
2)ケアラム錠25mg電子添文2022年8月改訂(第1版) 9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.3 肝機能障害患者
3)ケアラム錠25mgインタビューフォーム2023年1月改訂(第8版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (3)肝機能障害患者
4)ケアラム錠25mg電子添文2022年8月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.1
5)ケアラム錠25mg電子添文2022年8月改訂(第1版) 11. 副作用11.1 重大な副作用 11.1.1 肝機能障害、黄疸
【更新年月】
2024年10月