電子添文には、腎機能障害の患者様に関する以下の記載があります。
(1)急性腎炎の患者
腎臓に対する負荷を高め、尿蛋白が増加するおそれがある。[8.1参照](引用1)
(2)腎障害のある患者
血中濃度測定等の結果により減量すること。テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがある。[8.1参照](引用2)
【関連情報】
(解説)
早産・低出生体重児においては小児・成人と比較してテオフィリンは未変化体のまま腎から排泄される割合が高い。また、「急性腎炎」や「腎障害」などの疾患は糸球体や尿細管の機能不全をきたしており、テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがある。さらに、キサンチン系薬剤は利尿作用があるため、腎臓に対する負担を高め、尿蛋白を増加させるおそれがあることから、本項を設定した。(引用3、4)
【引用】
1)アプニション静注15mg電子添文 2021年1月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.2腎機能障害患者 9.2.1急性腎炎の患者
2)アプニション静注15mg電子添文 2021年1月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.2腎機能障害患者 9.2.2腎障害のある患者
3)アプニション静注15mg インタビューフォーム 2021年1月改訂(改訂第6版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (2)腎機能障害患者
4)Bonati, M. et. al.: Pediatr. Res., 1981;15:304-308 [TEO-0899]
【更新年月】
2022年3月