電子添文及びインタビューフォームには、授乳婦への投与に関する以下の記載があります。
授乳しないことが望ましい。ヒト母乳中に移行することが報告されている。(引用1、2)
【関連情報】
(解説)ヒト母乳中に移行することが報告されている。(引用2、3)
<参考>(外国のデータ)
妊娠中又は授乳中にエトスクシミドによる治療を受けたてんかんの女性患者10名と、その新生児13名について検討したところ、新生児/産婦のエトスクシミド血中濃度比は 0.97±0.02(n=7)であった。
新生児の血中濃度半減期は 32~38 時間(n=3)であった。エトスクシミドを服用している授乳婦における乳汁中/血漿中のエトスクシミド濃度比は 0.86±0.08(n=12)であった。授乳を受けている新生児の定常状態の血中濃度は、15~40μg/mLであり、対応する母親の血中濃度は 28~84μg/mLであった。また、新生児2名に、口唇裂等の奇形が認められた。これらの母親はエトスクシミドとフェノバルビタールあるいはプリミドンの併用投与を受けていた。新生児 4名に鎮静作用、5名に離脱症状が認められた。これらの症状のあった新生児7名のうち6名の母親は、エトスクシミドのほかにフェノバルビタール、プリミドンなど、他の抗てんかん薬による治療を受けていた。
【引用】
1)エピレオプチマル散50%電子添文 2022年1月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.6授乳婦
2)Kuhnz W. et al.:Br. J. Clin. Pharmacol.18(5),p671-677,1984[EO-0085]
3)エピレオプチマル散50%インタビューフォーム 2022年 1月改訂(改訂第8版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (6)授乳婦
【更新年月】
2022年8月