電子添文には、作用機序に関する以下の記載があります。
■作用機序
本薬はフィブリンに対して親和性を有し、そのプラスミノゲン活性化能はフィブリンにより増強されました。このため、本薬は血栓部位でプラスミノゲンをプラスミンに活性化させることによりフィブリンを分解し、血栓を溶解する。(引用1、2)
■血栓溶解作用
イヌ冠動脈血栓モデルにおいて、本薬は急速静注で用量に依存した血栓溶解作用を示し、閉塞冠動脈を再開通した。血液凝固線溶因子のフィブリノゲン、プラスミノゲンの変動は軽度であった。(引用3、4)
ブタ冠動脈内皮傷害モデルにおいて、本薬は閉塞冠動脈の再開通を示した。(引用5、6)
イヌ冠動脈血栓モデルにおいて、本薬の閉塞冠動脈再開通によって左室機能は速やかに回復した。(引用7、8)
マウス肺塞栓症モデルにおいて、本薬は致死抑制効果を示した。(引用9、10)
【引用】
1)クリアクター静注用40万・静注用80万電子添文 2022年2月改訂(第1版) 18.薬効薬理 18.1作用機序
2)鈴木 豪ら:薬理と治療22(S-2),p353-368(1994)[CAC-0033](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
3)クリアクター静注用40万・静注用80万電子添文 2022年2月改訂(第1版) 18.薬効薬理 18.2血栓溶解作用 18.2.1
4)鈴木 豪ら:薬理と治療24(6),p1287-1304(1996)[CAC-0036](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
5)クリアクター静注用40万・静注用80万電子添文 2022年2月改訂(第1版) 18.薬効薬理 18.2血栓溶解作用 18.2.2
6)Adachi,H. et al.:Jpn. J. Pharmacol. 58(3),p309-319(1992)[CAC-0037](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
7)クリアクター静注用40万・静注用80万電子添文 2022年2月改訂(第1版) 18.薬効薬理 18.2血栓溶解作用 18.2.3
8)Suzuki,S. et al.:Jpn. Circ. J. 59(4),p205-212(1995)[CAC-0038](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
9)クリアクター静注用40万・静注用80万電子添文 2022年2月改訂(第1版) 18.薬効薬理 18.2血栓溶解作用 18.2.4
10)鈴木 豪ら:日本血栓止血学会誌10(5),p420(1999)[CAC-0085](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
【更新年月】
2022年12月