電子添文の「9.特定の背景を有する患者に関する注意」の項目に、「肝機能障害患者」の記載はありませんが、特に高齢者では、一般的に肝機能が低下している場合があり注意が必要です。
電子添文「16.薬物動態」に以下の記載があります。(引用1)
16.6.2肝機能障害患者
アルコール性肝硬変患者を対象に錠5mgを単回経口投与したときの薬物動態パラメータは健康成人と比較して肝疾患患者のCmaxが1.4倍高く有意差が認められたが、他のパラメータに有意差は認められなかった(外国人データ)。(引用2)
【関連情報】
電子添文「11.副作用」に以下の記載があります。(引用3)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1重大な副作用
11.1.4肝炎(頻度不明)、肝機能障害(0.1~1%未満)、黄疸(頻度不明)
【引用】
1)アリセプト錠3mg・5mg・10mg・細粒0.5%・D錠3mg・5mg・10mg・内服ゼリー3mg・5mg・10mg・ドライシロップ1%電子添文 2022年11月改訂(第2版) 16.薬物動態 16.6特定の背景を有する患者 16.6.2肝機能障害患者
2)Tiseo, P. et al. : Br. J. Clin. Pharmacol. 46,(S.1),p51-55,1998 [ART-0032] (本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された)
3)アリセプト錠3mg・5mg・10mg・細粒0.5%・D錠3mg・5mg・10mg・内服ゼリー3mg・5mg・10mg・ドライシロップ1%電子添文 2022年11月改訂(第2版) 11.副作用 11.1重大な副作用 11.1.4
【更新年月】
2023年2月