電子添文には、相互作用について、以下の記載があります。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)(引用1)
シメチジン:本剤の血漿中濃度が上昇し、副作用が増加するおそれがある。異常が認められた場合には本剤を減量、休薬するなど適切な処置を行うこと。
インタビューフォームには、シメチジンとの併用試験に関して、以下の記載があります。
■シメチジン(引用2)
ラットを用いたシメチジンとの併用試験において、シメチジンによる代謝酵素活性の阻害により、 イグラチモドの血漿中濃度は単独投与時に比べ高く推移したことから記載した。
臨床試験において、シメチジンとの相互作用が認められた症例はないが、本剤の血漿中濃度が上昇し、副作用が増加するおそれがあるので、異常が認められた場合には、本剤を減量、休薬するなど、適切な処置を行うこと。
なお、本剤は加水分解酵素、CYP1A2、2B6、2C9、2C19、2D6、2E1、3A4などの複数のCYP450分子種及びN-アセチルトランスフェラーゼにより活性代謝物、非活性代謝物に代謝されると考えられる。
<参考>動物におけるデータ
ラットを用いてシメチジンとの相互作用を検討した試験において、シメチジン(150mg/kg)を前投与した後にイグラチモド(10mg/kg)を単回経口投与した時のイグラチモドの血漿中濃度は単独投与群に比べて高く、シメチジンによる代謝酵素活性の阻害による影響がみられた。(引用3)
【引用】
1)ケアラム錠25mg電子添文2022年8月改訂(第1版) 10.相互作用 10.2 併用注意(併用に注意すること)
2)ケアラム錠25mgインタビューフォーム2023年1月改訂(第8版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 7.相互作用 (2)併用注意とその理由
3)社内資料(シメチジン及びフェノバルビタールとの薬物動態学的相互作用に関する検討) [CRM-0067]
【更新年月】
2024年4月