初期症状(患者若しくは家族等が早期に認識しうる症状)としては、
胃のもたれ、不快感、上腹部痛、吐血、便が黒くなるなどの症状が現れます。(引用1)
下血等の消化器症状があらわれた場合には本剤の投与を中止してください。
必要に応じてプロトンポンプ阻害薬、プロスタグランジン製剤、ヒスタミンH2受容体拮抗薬等の薬物療法など、適切な処置を行ってください。(引用1)
<参考>
消化性潰瘍は本剤のシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害作用に起因すると考えられています。非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)でみられる消化管障害は、COX-1の阻害によるプロスタグランジン産生抑制に起因するとされていますが、COX-2選択的阻害薬によっても同様に消化管障害が発生することが報告されています。(引用1)
【関連情報】
臨床試験における副作用の発現率(引用1)
・重篤な消化性潰瘍 (0.68%)
イグラチモド錠の全例調査における各副作用の発現症例数(発現率) (引用2)
安全性解析対象症例2,666例
・重篤な消化性潰瘍 9例(0.34%)
【引用】
1)ケアラム錠25mg適正使用ガイド 5.特に注意していただきたい 副作用とその対処方法 p14 (DI-J-905)
2)ケアラム錠25mgイグラチモド適正使用情報Vol.7 全例調査(52週)最終集計報告書-安全性- (DI-J-758)
【更新年月】
2023年4月