インタビューフォームの名称に関する項目には、以下の記載があります。
■一般名(引用1)
・和名(命名法)
フロプロピオン(JAN)
・洋名
Flopropione(JAN、INN)
・ステム
不明
■化学名(命名法)又は本質(引用2)
1-(2, 4, 6-Trihydroxyphenyl)propan-1-one(IUPAC命名法による)
■慣用名、別名、略号、記号番号
略号:THPP
文献では、フロプロピオン、Flopropione 以外に、Trihydroxy propiophenone、2,4,6-Trihydroxy-propiophenone、THPPとして記載されることがあります。
【関連情報】
フロプロピオンが薬として注目され出したのは、フランスで古くから民間薬として腹痛に用いられていたシナの樹皮成分の薬理作用の研究です。1950 年代の終わり頃、シナの樹皮に含まれるフロレチンを加水分解して得られたフロログルシノール(フロプロピオンの母核となる物質)が緩和な利胆・利尿・抗セロトニン作用を持つというフランスの薬理学者CAHENの研究(Thérapie 17, 1349(1962))が発端となりました。この論文をもとにフランスでは関連化合物(ポリフェノール)の研究が盛んとなり、1960 年代の初めから次々と基礎的・臨床的研究論文が発表されました。その 1 つがきっかけとなり、従来の鎮痙剤とは作用及び化学構造が異なり、消化管平滑筋はもとより胆道系特にオッジ括約筋に鎮痙作用を示すものとして、弊社研究所においてコスパノンが開発されました。(引用3)
【引用】
1) コスパノン錠40mg・錠80mg コスパノンカプセル40mg インタビューフォーム 2024 年 2 月改訂(第 9 版) II.名称に関する項目 2.一般名
2)コスパノン錠40mg・錠80mg コスパノンカプセル40mg インタビューフォーム 2024 年 2 月改訂(第 9 版) II.名称に関する項目 5. 化学名(命名法)又は本質
3)コスパノン錠40mg・錠80mg コスパノンカプセル40mg インタビューフォーム 2024 年 2 月改訂(第 9 版) I.概要に関する項目 1.開発の経緯
【更新年月】
2024年9月
KW:開発の経緯