電子添文の薬効薬理には以下の記載があります。
18. 薬効薬理(引用1)
18.1 作用機序
COMT(Catechol-o-methyl-transferase)※阻害によるアドレナリン作動性作用と、抗セロトニン作用に基づくものとされ
ている。
18.2 COMT阻害による鎮痙作用
本薬の鎮痙作用を、イヌ、モルモット及びラットにて検討した結果、消化管平滑筋とともに膵胆道、尿路系平滑筋の痙縮緩解作用を示した。(引用2、3)
18.3 オッジ筋の機能異常改善作用
本薬4、8、16、32mg/kgをイヌへ静注したところ、全ての用量でオッジ筋を弛緩させ、胆汁・膵液の十二指腸への排出を促進して膵胆道内圧を低下させた。(引用4)
また、インタビューフォームの薬効薬理に関する項目には、作用部位として以下の記載があります。
■薬理作用
(1)作用部位・作用機序(引用5)
作用部位
末梢性であり特に十二指腸周辺部への作用が強い。
※カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(Catechol-O-MethylTransferase, COMT)
ドパミン、アドレナリンおよびノルアドレナリンなどのカテコールアミン類の不活化に関わる酵素
【引用】
1)コスパノン錠40mg・80mg コスパノンカプセル40mg電子添文 2023年9月改訂(第1版) 18.薬効薬理
2)井上俊一ら: 現代の臨床, 1, 764 (1967) [CSP-0043] (本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された)
3)市河三太ら: 日本平滑筋学会雑誌, 4, 151 (1968) [CSP-0046] (本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された)
4)勝井五一郎ら: 応用薬理, 3, 113 (1968) [CSP-0048] (本研究はエーザイ株式会社の研究所にて実施された)
5)コスパノン錠40mg・80mg コスパノンカプセル40mg インタビューフォーム 2024年2月改訂(第9版) VI.薬効薬理に関する項目 2.薬理作用(1)作用部位・作用機序
【更新年月】
2024年10月