電子添文には、薬物動態に関する以下の記載があります。
■血中濃度(引用1)
健康成人男子にモンテプラーゼ(遺伝子組換え)738,000IU(6.0mg)を3分間で単回静脈内投与した時の血漿中モンテプラーゼ濃度をELISA法及びフィブリンプレート法により測定したところ、下図のように推移した。
ELISA法では、投与開始後5 分の平均血漿中濃度は1,643.45ng/mLで、以後、ほぼ2相性に消失した。消失半減期はα相が23.66分、β相が7.82時間であった。
フィブリンプレート法では、投与開始後5分の平均血漿中濃度は1,492.63ng/mL で、以後、ほぼ2相性の消失傾向を示した。しかし、測定感度の点からβ相は最初の1~2点しか測定できなかったため、1-コンパートメントモデルによる解析を行ったところ、消失半減期は29.43分であった。
61,500~738,000IUの用量範囲内では、最高血漿中濃度、血漿中濃度-時間曲線下面積はほぼ投与量に比例して増加し、体内薬物動態に線形性が認められた。(引用2)
【引用】
1)クリアクター静注用40万・静注用80万電子添文 2022年2月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.1 血中濃度
2)大西 明弘ら:臨床薬理25(3),p551-562(1994)[CAC-0058](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
【更新年月】
2022年12月