電子添文及びインタビューフォームには、禁忌に関する以下の記載があります。
(1)出血している患者(消化管出血、尿路出血、後腹膜出血、頭蓋内出血、喀血)[出血をさらに助長し、止血が困難になるおそれがある。](引用1)
(2)出血を起こすおそれの高い以下の患者[出血を惹起し、止血が困難になるおそれがある。]
・頭蓋内あるいは脊髄の手術又は障害を受けた患者(2カ月以内)
・頭蓋内腫瘍、動静脈奇形、動脈瘤のある患者
・出血性素因のある患者
・重篤な高血圧症患者(引用2)
(3)デフィブロチドナトリウムを投与中の患者[10.1参照]注(引用3)
注:文中の番号は電子添文の項目を示しています。
【関連情報】
(解説)
(1)本剤の血栓溶解作用により、出血をさらに助長し、止血が困難になるおそれがあるため、出血を合併している患者は禁忌とした。(引用4)
(2)本剤の血栓溶解作用により、出血を惹起し、止血が困難になるおそれがあるため、予後不良な重篤な出血をきたしやすい危険因子を有する患者は禁忌とした。(引用4)
(3)デフィブロチドナトリウムは、凝固・線溶系の各種因子に影響すると考えられ、本剤を含む血栓溶解剤との併用により血栓溶解剤の作用を増強し出血リスクを増大させるおそれがあるためデフィブロチドナトリウム投与中の患者への投与を禁忌と設定した。(引用4)
【引用】
1)クリアクター静注用40万・静注用80万電子添文 2022年2月改訂(第1版) 2.禁忌 2.1
2)クリアクター静注用40万・静注用80万電子添文 2022年2月改訂(第1版) 2.禁忌 2.2
3)クリアクター静注用40万・静注用80万電子添文 2022年2月改訂(第1版) 2.禁忌 2.3
4)クリアクター静注用40万・静注用80万インタビューフォーム 2022年6月改訂(第10版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 2.禁忌内容とその理由
【更新年月】
2022年12月