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  • No : 19942
  • 公開日時 : 2024/09/30 08:58
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【タスフィゴ】 薬物動態(血中濃度・吸収・分布・代謝・排泄)について教えてください。

【タスフィゴ】 
 
薬物動態(血中濃度・吸収・分布・代謝・排泄)について教えてください。
 
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回答

電子添文には、薬物動態(血中濃度・吸収・分布・代謝・排泄)に関する以下の記載があります。
 
16. 薬物動態
16.1 血中濃度(引用1)
16.1.1 単回及び反復投与
日本人進行固形癌患者※13例に本剤140mgを1日1回反復経口投与したときの、投与8日目の血漿中タスルグラチニブ及びM2(タスルグラチニブの主要な活性代謝物)の濃度推移を図に、初回投与後及び反復投与8日目の薬物動態パラメータを表に示した。反復投与8日目の薬物動態は、初回投与の結果から推測可能であり、タスルグラチニブ及びM2のAUC(0-24h)の累積係数の平均値は1.97及び2.35であった。(引用2)

 
 
進行固形癌患者※1に本剤140mgを1日1回反復経口投与したときの投与8日目の血漿中タスルグラチニブ及びM2濃度(平均値+標準偏差)
 
進行固形癌患者※1に本剤140mgを単回及び1日1回反復経口投与したときの血漿中タスルグラチニブ及びM2の薬物動態パラメータ
 
 
 
16.2 吸収(引用3)
16.2.1 食事の影響
健康成人14例に本剤35mg※2を単回経口投与したとき、空腹時投与に対する高脂肪食(約800-1000kcal、脂質含量約50%)後投与におけるタスルグラチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ0.672及び0.771であり、tmaxは1時間遅延した。また、M2のCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ0.532及び0.702であり、tmaxは空腹時投与と高脂肪食後投与で同程度であった。(引用4)
 
16.3 分布(引用5)
タスルグラチニブ及びM2のヒト血漿蛋白結合率(in vitro)は、それぞれ約93.7%(検討濃度:100~3000ng/mL)及び約90.0%(検討濃度:30~1000ng/mL)であった。タスルグラチニブ及びM2は、アルブミン、α1-酸性糖蛋白質及びγ-グロブリンのうち、アルブミンに対して最も強い結合を示した。(引用6)
 
16.4 代謝(引用7)
タスルグラチニブは、主としてCYP4F12を介してM2に代謝され、CYP2J2及びCYP3A4によっても代謝された。M2はCYP2J2、CYP3A4及びCYP4F12によって代謝された(in vitro)。(引用8) 健康成人8例に14C標識体を含む本剤35mg※2を単回経口投与したとき、投与後48時間までの血漿中において主に未変化体、M2及びM9(M2の酸化誘導体)が検出された(血漿中総放射能に対する割合は、それぞれ30.9、20.6及び12.3%)(外国人データ)。(引用9)
 
16.5 排泄(引用10)
健康成人8例に14C標識体を含む本剤35mg※2を単回投与したとき、投与後672時間までに投与した放射能の79.7%が糞中、5.84%が尿中に排泄された。投与後672時間までの糞及び尿中における未変化体の割合(投与放射能に対する割合)は、それぞれ32.08及び2.05%であった。また、糞及び尿中における主な代謝物としてM2が検出された(投与放射能に対する割合は、それぞれ30.53及び2.55%)(外国人データ)。(引用9)
 
なお、本剤の効能又は効果、用法及び用量は以下のとおりです。
 
※1 4. 効能又は効果(引用11)
がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道癌
 
※2 6. 用法及び用量(引用12)
通常、成人には、タスルグラチニブとして1日1回140mgを空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
 

【引用】
1)タスフィゴ錠35mg電子添文 2024年9月作成(第1版) 16. 薬物動態 16.1 血中濃度
2)[承認時評価資料]固形がん患者における単回及び反復投与試験(101試験)(2024年9月24日承認、CTD 2.7.2.2.2.1) [TAS-0001]
3)タスフィゴ錠35mg電子添文 2024年9月作成(第1版) 16. 薬物動態 16.2 吸収
4)[承認時評価資料]健康成人を対象とした食事の影響試験(003試験、Part A)(2024年9月24日承認、CTD 2.7.1.2.2) [TAS-0002]
5)タスフィゴ錠35mg電子添文 2024年9月作成(第1版) 16. 薬物動態 16.3 分布
6)社内資料:In vitro血漿タンパク結合率(2024年9月24日承認、CTD 2.6.4.4.2) [TAS-0003]
7)タスフィゴ錠35mg電子添文 2024年9月作成(第1版) 16. 薬物動態 16.4 代謝
8)社内資料:代謝に関与するCYP(2024年9月24日承認、CTD 2.6.4.5.4) [TAS-0004]
9)[承認時評価資料]マスバランス試験(002試験)(2024年9月24日承認、CTD 2.7.2.2.2.3) [TAS-0005]
10)タスフィゴ錠35mg電子添文 2024年9月作成(第1版) 16. 薬物動態 16.5 排泄
11)タスフィゴ錠35mg電子添文 2024年9月作成(第1版) 4. 効能又は効果
12)タスフィゴ錠35mg電子添文 2024年9月作成(第1版) 6. 用法及び用量
 
【作成年月】
2024年9月

 

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