てんかん患者に本剤を投与した場合、てんかん発作を起こすおそれがあるためです。(引用1)
てんかんのある患者への本剤の投与により、てんかん発作を生じたとする報告があります。(引用2)
【関連情報】
薬効再評価に伴う使用上の注意の通知(昭和59年6月1日 薬発第388号)により、当時の添付文書「次の患者には投与しないこと」の項に、てんかんのある患者が追記されました。経緯の詳細については不明です。
United States Pharmacopeia Dispensing Information(USP DI)のbethanecholの項には、てんかん患者について、因果関係は確立していないもののベタネコール投与された患者にてんかん発作が報告されているとの下記記載があります。(引用2)
Medical considerations/Contraindications(引用2より抜粋)
Risk-benefit should be considered when the following medical problems exist:
Epilepsy
Although no causal relationship has been established, seizures have been reported in patients receiving bethanechol.
てんかんのある患者に投与し、てんかん発作を起こした国内副作用報告の集積状況は、hhcホットライン(フリーダイヤル 0120-419-497)までお問い合わせください。
【引用】
1)ベサコリン散5%電子添文 2023年4月改訂(第2版) 2.禁忌 2.8
2)Bethanechol Systemic, United States Pharmacopeia Dispensing Information 22nd Edition. 637(2002)[BS-0042](USP DIは2007年に廃刊)
【作成年月】
2023年10月
KW:癲癇、seizure