電子添文には、服用にあたり注意することについて以下の記載があります。
<効能共通>
(1)本剤の投与に際しては、頻回に患者の状態を観察し、心電図、脈拍、血圧、心胸比を定期的に調べること。PQの延長、QRS幅の増大、QTの延長、徐脈、血圧低下等の異常所見が認められた場合には、直ちに減量又は投与を中止すること。なお、本剤の投与により、torsades de pointes、Adams-Stokes発作が認められている。[5.2、9.1.1、9.1.7、9.2、9.2.1、9.8、11.1.1、11.2参照]注(引用1)
(2)1日用量200mgを超えて投与する場合、血漿中濃度が予測以上に上昇し副作用発現の可能性が増大するので注意すること。(引用2)
(3)本剤による催不整脈は投与初期や増量時にあらわれることが多いので、十分に注意すること。(引用3)
(4)本剤の投与中に、めまい、ふらつき等の精神神経系症状が発現し、増悪する傾向にある場合には、直ちに減量又は投与を中止すること。(引用4)
(5)本剤でBrugada症候群に特徴的な心電図変化(右脚ブロック及び右側胸部誘導(V1~V3)のST上昇)が顕在化したとの報告があるので、それに伴う心室細動、心室頻拍、心室性期外収縮等の発現に注意すること。(引用5)
(6)母乳及び乳製品の摂取により、本薬の吸収が抑制され、有効性が低下するおそれがあるので、特に乳幼児に使用する場合には十分注意すること。また、母乳及び乳製品の摂取中止時には、本薬の血中濃度の上昇に十分注意すること。[9.7.2、16.1.2参照]注(引用6)
<頻脈性不整脈(発作性心房細動・粗動)>
(7)発作停止時に洞停止、洞不全症候群の誘発の危険性が高くなるので、十分に注意すること。(引用7)
注:文中の番号は電子添文の各項目を示しています。
【引用】
1)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.1
2)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.2
3)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.3
4)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.4
5)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.5
6)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.6
7)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.7
【更新年月】
2023年2月