電子添文及びインタビューフォームには、禁忌に関する以下の記載があります。
(1)うっ血性心不全のある患者[本剤は陰性変力作用を有し、心不全症状を更に悪化させることがある。](引用1)
(2)高度の房室ブロック、高度の洞房ブロックのある患者[本剤は房室伝導、洞房伝導を抑制する作用を有し、刺激伝導を更に悪化させることがある。][9.1.2参照]注1(引用2)
(3)心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮あるいは非持続型心室頻拍のある患者[突然死に関する臨床試験(CAST)の結果、このような患者では本剤投与により死亡率が増加するとの報告がある。][15.1参照]注1(引用3)
(4)妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]注1(引用4)
(5)リトナビルを投与中の患者[10.1参照]注1(引用5)
(6)ミラベグロンを投与中の患者[10.1参照]注1(引用6)
(7)テラプレビルを投与中の患者[10.1参照]注1(引用7)
注1:文中の番号は電子添文の各項目を示しています。
【関連情報】
(解説)注2
(1)本剤は陰性変力作用を有し、心不全症状を更に悪化させることがある。(引用8)
(2)本剤は房室伝導、洞房伝導を抑制する作用を有し、刺激伝導を更に悪化させることがある。(引用8)
(3)心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮あるいは非持続型心室頻拍を対象として突然死に関する臨床試験(CAST)が実施された。その結果プラセボ投与群の死亡率に対し、本剤投与群の死亡率が高かったとの報告がある。[2.3参照]注1(引用9、10)
(4)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)において催奇形性が認められている。[2.4参照]注1(引用11)
(5)不整脈、血液障害、痙攣等の重篤な副作用を起こすおそれがある。(引用12)
(6)QTが延長し、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)等を起こすおそれがある。(引用12)
(7)QTが延長し、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)等を起こすおそれがある。(引用12)
注1:文中の番号は電子添文の各項目を示しています。
注2:【関連情報】の(1)等の番号は、回答の(1)等の同じ番号で記載した内容の解説を示しています。
【引用】
1)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 2.禁忌 2.1
2)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 2.禁忌 2.2
3)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 2.禁忌 2.3
4)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 2.禁忌 2.4
5)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 2.禁忌 2.5
6)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 2.禁忌 2.6
7)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 2.禁忌 2.7
8)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%インタビューフォーム 2022年9月改訂(第13版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 2.禁忌内容とその理由
9)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 15.その他の注意 15.1臨床使用に基づく情報
10)Echt,D.S. et al.:N. Engl. J. Med. 324(12),p781-788(1991) [TMB-0036]
11)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.5妊婦
12)タンボコール錠50mg・錠100mg・細粒10%電子添文 2021年12月改訂(第1版) 10.相互作用 10.1併用禁忌(併用しないこと)
【更新年月】
2023年2月