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  • No : 18087
  • 公開日時 : 2022/11/21 16:54
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【ケアラム】 手術に際し休薬は必要でしょうか、休薬した場合は再開の目安はありますか?

【ケアラム】 
 
手術に際し休薬は必要でしょうか、休薬した場合は再開の目安はありますか?
 
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回答

電子添文には、周術期における休薬などの規定はありません。(引用1) 
ケアラムは免疫調節薬として位置づけられるcsDMARD(従来型抗リウマチ薬)です。ご参考として、csDMARDのメトトレキサート(MTX)は整形外科手術の周術期には休薬しないことが推奨されています。(引用2)
投与の継続は可能と考えられますが、患者さん個々の状態や手術による侵襲の大きさ、合併症など考慮し、継続か休薬をご判断ください。
 
休薬した場合の術後の再開時期についての規定はありません。
ケアラムの用法及び用量は、「通常、成人にはイグラチモドとして、1回25mgを1日1回朝食後に4週間以上経口投与し、それ以降、1回25mgを1日2回(朝食後、夕食後)に増量する。」です。(引用1) 
休薬後の再開については、肝機能検査値などから患者さんの状態に応じて用法及び用量をご判断ください。
保険については、地区の審査機関にご確認ください。
 
【関連情報】
免疫抑制薬のcsDMARDと位置付けられるMTXについては、ガイドラインに次の記載がありますので、MTXが併用されている場合は、MTXの情報も合わせてご判断ください。
なお、詳細は、製造販売元に問い合わせください。
 
■MTXの周術期投与について(引用2)
・整形外科予定手術において、csDMARDで免疫抑制薬に位置付けられるMTXは、6mg~12mg/週の場合、継続投与は可能である。術後合併症や創傷治癒に影響せず、RA活動性の再燃を減少させる。
・MTX12mg/週を超える高用量投与例では、個々の症例のリスクとベネフィットを考慮して継続、一時中断、再開を判断する。
・整形外科予定手術以外の手術に関するエビデンスはないため、術前・術後の状態(術後腎機能低下症例、出血、低アルブミン血症など)に応じて、個々の症例のリスクとベネフィットを考慮し、継続、一時中断、再開を判断することが望ましい。
 
■整形外科手術の周術期におけるMTXの休薬については、関節リウマチ診療ガイドライン2020にも記載があります。(引用3)
 
■股関節、膝関節形成術における周術期管理について、ACRガイドラインでは、csDMARDであるMTX、スルファサラジン、レフルノミド等は継続投与です。(引用4)
 

【引用】
1)ケアラム錠25mg 電子添文 2022年8月改訂(第1版) 6.用法及び用量 7.用法及び用量に関連する注意
2)日本リウマチ学会 関節リウマチにおけるMTX診療ガイドライン 2016年改訂版 P.61 [MTJ-0084]
3)日本リウマチ学会 関節リウマチ診療ガイドライン2020 (診断と治療社) P.116 [MTJ-0087] 
4)Susan M Goodman, et al.: Arthritis Care & Research Vol. 74, No. 9, September 2022, p1399–1408 (Table 2) [IMMU-0156]  
 
【作成年月】
2022年10月
 

 
KW:手術、休薬、再開、一時中止

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