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  • No : 15094
  • 公開日時 : 2020/03/11 22:34
  • 更新日時 : 2022/01/07 20:38
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【デエビゴ】 肝機能障害患者様への投与量は?

【デエビゴ】 

肝機能障害患者様への投与量は?
カテゴリー : 

回答

重度の肝機能障害患者様への投与は「禁忌」に設定されています。重度の肝機能障害患者様には投与しないでください。
軽度及び中等度の肝機能障害患者様においても、レンボレキサントの血漿中濃度を上昇させるおそれがあるため、「慎重投与」に設定されています。(引用1、2)
 
中等度の肝機能障害患者様には、1日1回5mgを超えて投与しないでください。
添付文書の【用法・用量】<用法・用量に関連する使用上の注意>に「中等度肝機能障害患者では、レンボレキサントの血漿中濃度が上昇するため、1日1回5mgを超えないこととし、慎重に投与すること。」と記載があります。(引用1)
 
軽度の肝機能障害患者様への用量設定はありません。投与する場合は添付文書の用法・用量の通りに投与してください。
デエビゴの用法・用量は、「通常、成人にはレンボレキサントとして1日1回5mgを就寝直前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日1回10mgを超えないこととする。」です。(引用1)
 
【関連情報】
■禁忌の設定理由(引用2)
軽度及び中等度の肝機能障害患者にデエビゴを単回投与したとき、レンボレキサントのCmaxは、健康成人と比べてそれぞれ58%及び22%上昇し、AUC(0-inf)は25%及び54%増加した。重度の肝機能障害患者での薬物動態は検討していないが、レンボレキサントの血漿中濃度を上昇させデエビゴの作用を著しく増強させるおそれがあるため設定した。
 
■肝機能障害患者における薬物動態試験(外国104試験)(外国人データ)
対象:軽度の肝障害患者(Child-Pugh5~6)8例
中等度の肝障害患者(Child-Pugh7~9)8例
正常肝機能被験者8例
方法:デエビゴ10mgを単回経口投与し、薬物動態を検討した。
結果:レンボレキサントのCmax及びAUC(0-inf)の幾何平均値の比(肝障害患者/健康成人)とその90%信頼区間は、Cmaxは、それぞれ1.58[1.18、2.11]及び1.22[0.915、1.63]、AUC(0-inf)は、1.25[0.880、1.78]及び1.54[1.06、2.22]であり、健康成人と比較して軽度及び中等度の肝障害患者では、Cmaxは、それぞれ58%及び22%上昇し、AUC(0-inf)は、25%及び54%増加した。レンボレキサントの最終消失半減期(平均値)は、健康成人、軽度及び中等度の肝障害患者ではそれぞれ69.0時間、78.7時間及び108時間であった。
また、主代謝物であるM10のCmax及びAUC(0-inf)の幾何平均値の比(肝障害患者/健康成人)とその90%信頼区間は、Cmaxはそれぞれ0.947[0.684、1.31]及び0.766[0.552、1.06]、AUC(0-inf)は0.950[0.703、1.28]及び1.04[0.754、1.42]であり、健康成人と比較して軽度及び中等度の肝障害患者では、Cmaxはやや低い値を示したが、AUC(0-inf)は類似していた。M10の最終消失半減期(平均値)は、健康成人、軽度及び中等度の肝障害患者ではそれぞれ64.3時間、66.6時間及び91.2時間であった。
重度肝障害患者(Child-Pughスコア10~15)での薬物動態は検討していない。(引用1、3、4)
 
【引用】
1)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg添付文書 2020年1月作成(第1版) 【禁忌】 2.重度の肝機能障害のある患者、【用法・用量】 <用法・用量に関連する使用上の注意>、【使用上の注意】 1.慎重投与 (2)軽度及び中等度の肝機能障害のある患者、【薬物動態】 6.特定の背景を有する患者 (2)肝機能障害患者
2)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg添付文書 2020年1月作成(第1版) 【禁忌】 2.重度の肝機能障害のある患者
3)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mgインタビューフォーム 2020年1月作成(第1版) VII.薬物動態に関する項目 1.血中濃度の推移・測定法 (3)臨床試験で確認された血中濃度、VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.慎重投与内容とその理由 (2)軽度及び中等度の肝機能障害のある患者
4)社内資料:外国104試験(2020年1月23日承認、CTD2.7.6.7) [DVG-0011]
 
【作成年月】
2020年2月
KW:肝不全、肝機能不全、チャイルドピュー、チャイルド・ピュー、投与量調節、肝機能障害、肝障害、肝機能の検査、肝機能検査

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