電子添文には、腎機能障害患者への投与について以下のように記載されています。
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.2腎機能障害患者
9.2.1重度の腎機能障害のある患者(引用1)
レンボレキサントの血中濃度を上昇させるおそれがある。
なお、腎機能障害患者への特別な用量設定はありません。投与する場合は電子添文の用法及び用量をご参照ください。
デエビゴの用法及び用量は、「通常、成人にはレンボレキサントとして1日1回5mgを就寝直前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日1回10mgを超えないこととする。」となっております。(引用2)
■腎機能障害患者における薬物動態試験(外国105試験)(外国人データ)
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者(引用3)
重度の腎障害患者(MDRD式に基づく推算糸球体濾過量[eGFR]が15~29mL/min/1.73m2)8例に本剤10mgを単回投与したとき、レンボレキサントのCmax及びAUC(0-inf)の幾何平均値の比(腎障害患者/健康成人)とその90%信頼区間は、1.05[0.774,1.42]及び1.50[1.13,1.99]であり、健康成人と比較して重度の腎障害患者では、Cmaxは5%上昇し、AUC(0-inf)は50%増加した。レンボレキサントの最終消失半減期(平均値)は、健康成人及び重度の腎障害患者ではそれぞれ70.0時間及び74.8時間であった。また、主代謝物であるM10のCmax及びAUC(0-inf)の幾何平均値の比(腎障害患者/健康成人)とその90%信頼区間は、0.725[0.481,1.09]及び1.36[0.982,1.90]であり、健康成人と比較して重度の腎障害患者では、Cmaxは28%低下し、AUC(0-inf)は36%増加した。M10の最終消失半減期(平均値)は、健康成人及び重度の腎障害患者ではそれぞれ64.0時間及び64.7時間であった(外国人データ) (引用4)
【引用】
1)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg電子添文2024年2月改訂(第2版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意9.2腎機能障害患者 9.2.1重度の腎機能障害のある患者
2)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第2版) 6.用法及び用量
3)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第2版) 16.薬物動態 16.6特定の背景を有する患者 16.6.1腎機能障害患者
4)社内資料:外国105試験CTD2.7.6.8 [DVG-0012]
【更新年月】
2024年5月