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  • No : 3267
  • 公開日時 : 2018/10/09 00:00
  • 更新日時 : 2024/05/15 09:03
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【レンビマ】 分布について教えてください。

【レンビマ】 
 
分布について教えてください。
 
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回答

総合製品情報概要には、分布に関する以下の記載があります。(引用1)
 
■血球移行性(in vitro)(引用2、3)
レンバチニブのヒト血液/血漿濃度比は、レンバチニブ濃度0.1~10μg/mL(メシル酸塩として)において0.589~0.608でした。
 
■血漿蛋白結合率(in vitro、日本人固形がん患者)(引用2、3、4)
In vitro試験において、レンバチニブメシル酸塩0.3~30μg/mLにおけるヒト血漿蛋白結合率は、97.9~98.6%でした。また、レンバチニブは主にアルブミンと結合していました。
日本人固形がん患者におけるレンバチニブ投与後の平均血清蛋白結合率は96.6~98.2%でした。
 
■血液-脳関門通過性(ラット及びサル)(引用2)
雄性ラットに[14C]レンバチニブを単回経口投与したときの投与後30分における脳の放射能濃度は血漿中放射能濃度の1.4%と低値でした。
雄性サルに[14C]レンバチニブを単回経口投与したときの投与後4時間における脳の放射能濃度は、血漿中放射能濃度の10%と低値を示しました。同様に、雄性サルに[14C]CB-レンバチニブを単回経口投与したときの中枢神経系の平均放射能濃度は血漿中放射能濃度の10%でした。
以上の結果より、レンバチニブの脳への移行は低いことが示唆されました。
 
■血液-胎盤関門通過性(ラット)(引用2)
妊娠ラットに[14C]レンバチニブを単回経口投与したときの胎盤通過性について検討しました。妊娠13及び18日目において投与後0.5時間では胎児中の放射能濃度は低く、母獣の血漿中放射能濃度の2%以下でした。また、各胎児への放射能の分布は投与放射能の0.02%以下でした。以上の結果より、レンバチニブの胎盤通過性は低いことが示唆されました。
 
■乳汁への移行性(ラット)(引用5)
授乳期ラットに[14C]レンバチニブを投与したときの乳汁中放射能濃度は血漿中放射能濃度の約2倍高い値で推移し、血漿中放射能濃度推移と同様の半減期で消失しました。乳汁及び血漿中の放射能は主として未変化体のレンバチニブでした。これらの結果から、レンバチニブの乳汁への移行性は高いことが示されました。また、レンバチニブの乳汁中への排泄は血漿中濃度と並行に推移すると推察されました。
 
※なお、レンビマカプセルの効能又は効果は以下のとおりです。(引用6)
〈レンビマカプセル4mg〉 
根治切除不能な甲状腺癌、切除不能な肝細胞癌、切除不能な胸腺癌、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌 
〈レンビマカプセル10mg〉
根治切除不能な甲状腺癌、切除不能な胸腺癌、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
 

【引用】
1)レンビマカプセル4mg・10mg総合製品情報概要 薬物動態 3.分布 P129 (LEN1001OSG)
2)社内資料:レンバチニブメシル酸塩の分布 [LEN-0030]
3)社内資料:レンバチニブメシル酸塩のヒト生体試料を用いたin vitro試験 [LEN-0031]
4)〔承認時評価資料〕:レンバチニブメシル酸塩の固形がん患者を対象としたオープン用量漸増試験 (国内103試験)  [LEN-0029]
5)社内資料:レンバチニブメシル酸塩の乳汁排泄試験 [LEN-0033]
6)レンビマカプセル4mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第5版) 4.効能又は効果
 
【更新年月】
2024年4月

 

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