電子添文には、副作用に関する以下の記載があります。
11. 副作用(引用1)
11.1 重大な副作用
11.1.1 高血圧
高血圧(56.8%)、高血圧クリーゼ(0.2%)等があらわれることがある。必要に応じて降圧剤の投与を行うなど適切な処置を行うこと。重症、持続性あるいは通常の降圧治療でコントロールできない高血圧があらわれた場合には、減量、休薬又は投与を中止すること。また、高血圧クリーゼがあらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2 動脈解離(頻度不明)
大動脈解離を含む動脈解離があらわれることがある。(引用2)
11.1.3 出血(14.9%)
鼻出血、血尿、消化管出血、喀血、脳出血、肺出血、腫瘍出血等の出血があらわれることがある。また、甲状腺癌患者において、腫瘍縮小・壊死に伴う頸動脈露出、頸動脈出血、腫瘍出血があらわれることがある。頸動脈露出部位や皮膚瘻形成部位より大量出血した例が認められており、気管瘻や食道瘻を形成している場合には、喀血や吐血のおそれがある。重篤な出血があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.4 動脈血栓塞栓症(1.8%)
心筋梗塞、脳血管発作、脾臓梗塞等の動脈血栓塞栓症があらわれることがある。
11.1.5 静脈血栓塞栓症(2.4%)
肺塞栓症、深部静脈血栓症、門脈血栓症、網膜静脈血栓症等の静脈血栓塞栓症があらわれることがある。
11.1.6 肝障害
AST、ALT等の上昇を伴う肝障害(20.1%)、アルブミン低下(3.8%)、肝性脳症(1.1%)、肝不全(0.4%)等があらわれることがある。
11.1.7 急性胆嚢炎(0.6%)
無石胆嚢炎を含む急性胆嚢炎があらわれることがあり、胆嚢穿孔に至った例も報告されている。
11.1.8 腎障害
蛋白尿(29.7%)、腎機能障害(1.8%)、腎不全(0.7%)、ネフローゼ症候群(0.2%)等があらわれることがある。
11.1.9 消化管穿孔、瘻孔形成 気胸
腸管穿孔(0.4%)、気胸(0.2%)、痔瘻(0.1%)、腸膀胱瘻(0.1%)等があらわれることがある。
11.1.10 可逆性後白質脳症症候群(0.3%)
痙攣、頭痛、錯乱、視覚障害、皮質盲等が認められた場合には投与を中止し、血圧のコントロールを含め、適切な処置を行うこと。
11.1.11 心障害
心電図QT延長(4.1%)、駆出率減少(0.9%)、心不全(0.6%)、心房細動・粗動(0.4%)等があらわれることがある。
11.1.12 手足症候群(29.1%)
11.1.13 感染症
気道感染(1.4%)、肺炎(1.3%)、敗血症(0.4%)等があらわれることがある。
11.1.14 骨髄抑制
血小板減少(17.2%)、好中球減少(8.2%)、白血球減少(7.8%)、貧血(7.2%)、リンパ球減少(4.2%)等があらわれることがある。感染症、出血傾向等の発現に留意すること。
11.1.15 低カルシウム血症(2.5%)
副甲状腺機能低下症の既往歴がある患者で高発現したことが報告されている。観察を十分に行い、異常が認められた場合には、血清カルシウム濃度を確認し、カルシウム剤やビタミンD製剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.16 創傷治癒遅延
治癒不良(0.3%)、創離開(0.2%)等があらわれることがある。創傷治癒遅延があらわれた場合には、創傷が治癒するまで本剤の投与を中止すること。
11.1.17 間質性肺疾患(1.8%)
11.1.18 甲状腺機能低下(37.5%)
11.2その他の副作用
【引用】
1)レンビマカプセル4mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第5版) 11. 副作用
2)NDBを用いた調査結果の概要(VEGF/VEGFR阻害作用を有する薬剤の動脈解離に関するリスク評価):www.pmda.go.jp/files/000266521.pdf(最終閲覧日2024年5月21日)
【更新年月】
2024年10月