インタビューフォームには、以下の記載があります。(引用1)
末梢性神経障害に対して、二重盲検試験により有用性が認められた。(引用2、3)
ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血に対して、3週間から2カ月で貧血像や一般症状の回復が認められた。(引用4、5)
末梢性神経障害に対して、メコバラミンとして1回500μg及び100μg注)を週3回4週間筋肉内投与し、二重盲検比較試験を行った。慢性固定期の症例に対して、500μg投与群は症状の悪化を有意に抑制し、本剤の有用性が認められた。(引用2)
注)100μg単回投与は承認外用量である。
末梢性神経障害に対して、静脈内投与と筋肉内投与との二重盲検比較試験において、1回500μgを週3回4週間投与した後の改善率は、静脈内投与で改善以上38.7%(24/62)、やや改善以上74.2%(46/62)、筋肉内投与で改善以上46.3%(25/54)、やや改善以上81.5%(44/54)であり、同等の有効性が認められた。疾患の内訳は糖尿病性神経障害、多発性神経炎、頸部脊椎症、坐骨神経痛、アルコール性神経障害、顔面神経麻痺、単神経炎であった。(引用3)
【引用】
1)メチコバール注射液500μgインタビューフォーム 2012年9月改訂(改訂第4版) V..治療に関する項目 3..臨床成績 (2)臨床効果、(5)検証的試験
2)亀山正邦ら:臨牀と研究,49(7)p1967(1972) [MBL‐0142]
3)丸山勝一ら:臨牀と研究,66(3)p995(1989) [MBL‐0651]
4)阿部帥ら:臨床血液,11(4)p473(1970) [MBL-0087]
5)田中信夫ら:Prog.Med,8(11),p2685(1988) [MBL-0645]
【更新年月】
2020年7月