「認知症診療で用いる評価スケール」には、CDRスコアについて以下のように記載されています。(引用1)
患者に面接した結果および患者の日常生活を十分に把握している介護者あるいは家族からの情報をもとに、「記憶」「見当識」など6項目を5段階で評価、それらを総合して認知症の重症度を判定する評価尺度。認知症の評価法としては、日常生活の観察(観察法)と心理検査(質問法)の大きく2つが挙げられるが、CDRは前者の代表的なものである。
【関連情報】
(評価のポイント)(引用1、2)
6項目(記憶、見当識、判断力と問題解決、社会適応、家庭状況および趣味・関心、パーソナルケア)について、CDR 0~3まで評価する。CDR 0の項目から順位付けし、3もしくは4番目のうち、記憶の重症度に近い方を重症度判定に用います。なお、以下にご注意ください。
・記憶=CDR 0で、3もしくは4番目のCDRが0.5以上の場合は、CDR=0.5とする。
・記憶=CDR 0.5で、3もしくは4番目のCDRが1以上の場合は、CDR=1とする。
・記憶>CDR 0で、3もしくは4番目のCDRが0となった場合は、CDR=0.5とする。
【引用】
1)認知症診療で用いる評価スケール p4 (ART1474EKE)
2) Douglas J. Gelb and Roy T.St. Laurent: Alternative Calculation of the Global Clinical Dementia Rating. Alzheimer Disease and Associated Disorders, Vol.7 No.4: 202?211(1993)
【更新年月】
2024年8月