電子添文及びインタビューフォームには、肝機能障害の患者への投与に関する以下の記載があります。
[ネオフィリン注250mg・注PL250mg・注点滴用バッグ250mg共通]
血中濃度測定等の結果により減量すること。テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがある。(引用1、2)
【関連情報】
(解説)
本剤の有効成分であるアミノフィリン水和物は、テオフィリン2分子とエチレンジアミン1分子の塩であり、体内ではテオフィリンとして存在する。テオフィリンは85~90%が肝臓で代謝されるため、本項を設定した。肝機能障害等により肝薬物代謝機能が低下している場合には、テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがある。(引用3、4)
【引用】
1)ネオフィリン注250mg・注PL250mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.3肝機能障害患者
2)ネオフィリン注点滴用バッグ250mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.3肝機能障害患者
3)ネオフィリン注250mg・注PL250mg・注点滴用バッグ250mgインタビューフォーム 2020年11月改訂(改訂第17版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (3)肝機能障害患者
4)野村文夫ら:臨床病理39(10),p1093-1097(1991)[N-2142]
【作成年月】
2023年2月