適正使用ガイドには、ARIAについて以下のように記載されています。(引用1)
アミロイド関連画像異常(ARIA; amyloid-related imaging abnormalities)は、アミロイドβ(Aβ)が関与して起こるMRI所見で、ARIA-E(edema/effusion)とARIA-H(hemosiderin deposit/hemorrhage)の2種類に大別されます。(引用2、3、4)
また、ARIA‐E(edema/effusion)について以下のように記載されています。(引用5)
ARIA-Eは、脳実質における血管原性浮腫や、脳溝における髄膜血管からのくも膜下腔への蛋白液の滲出によって発現するARIAです。(引用2)
• 毛細血管の透過性亢進により浮腫や滲出液貯留が生じ、FLAIR高信号として検出される。(引用2)
• テント上(頭頂葉、後頭葉、側頭葉および前頭葉)で発現することが多いが、小脳、脳幹でも認められる。(引用2)
• 多くは無症候性であるが、頭痛や錯乱、視覚障害、歩行困難など、いくつかの症状との関連性も指摘されている。(引用2)
■ARIA-Eの種類
引用2,3)より工藤 與亮 先生(北海道大学大学院医学研究院 放射線科学分野 画像診断学教室 教授)、冨本 秀和 先生(三重大学大学院 特定教授 済生会明和病院 院長)作成
画像:引用3)
Used with permission of American Society of Neuroradiology, from AJNR Am J Neuroradiol., Barakos J, Sperling R, Salloway S, et al., 34(10):1958-1965, 2013;permission conveyed through Copyright Clearance Center, Inc.
■ARIA-Eの重症度分類(MRI画像による分類)
※フォローアップ1 : Week 9、フォローアップ2 : Week 13
※フォローアップ1:Week9
【引用】
1)レケンビ点滴静注200mg・500mg適正使用ガイド V.アミロイド関連画像異常(ARIA)とその対策 p12 (DI-J‐948)
2)Sperling RA, et al.: Alzheimers Dement 2011; 7(4): 367–385 [NEURO-1177]
3)Barakos J, et al.: AJNR Am J Neuroradiol 2013; 34(10): 1958–1965 [NEURO-1178]
4)Barakos J, et al.: J Prev Alzheimers Dis 2022; 9(2): 211–220 [NEURO-1181]
5)レケンビ点滴静注200㎎・500㎎適正使用ガイド V.アミロイド関連画像異常(ARIA)とその対策 p13-15 (DI-J‐948)
【更新年月】
2024年9月