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  • No : 18976
  • 公開日時 : 2023/12/22 11:22
  • 更新日時 : 2024/02/26 15:24
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【レケンビ】 国際共同第III相プラセボ対照比較試験(301試験Core Study)の日本人部分集団解析の有効性と安全性について教えてください。

【レケンビ】 
 
国際共同第III相プラセボ対照比較試験(301試験Core Study)の日本人部分集団解析の有効性と安全性について教えてください。
 
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回答

301試験Core Studyにおいて、日本人集団を対象とした部分集団解析を実施した結果、レケンビ10mg/kg 隔週投与とプラセボ投与の投与後18 ヵ月における臨床評価指標の結果は以下の通りでした。
 
■有効性(引用1)
日本人集団(FAS+)では、主要評価項目(サブグループ解析)である投与 18 ヵ月におけるCDR-SB のベースラインの平均値(*1)からの変化量(調整済み平均)(*2)の群間差は-0.079(P=0.75559)、レケンビ 10mg/kg 隔週群のプラセボ群に対する悪化抑制率は 6.8%であった。
*1:プラセボ群:2.95(SD:1.244)、レカネマブ群:2.79(SD:0.990)
*2:プラセボ群:1.161(SE:0.199)、レカネマブ群:1.082(SE:0.170)
 
また、重要な副次評価項目(サブグループ解析)である投与後 18 ヵ月における ADAS-Cog14、ADCOMS、ADCS MCI-ADLのベースラインの平均値(*3)からの変化量(調整済み平均)(*4)の群間差はそれぞれ-0.907(P=0.35980)、-0.022(P=0.43264)、0.929(P=0.40188)、10mg/kg隔週群のプラセボ群に対する悪化抑制率はそれぞれ 17.9%、13.4%、20.1%であった。
*3:ADAS-Cog14 プラセボ群:25.63(SD:6.062)、レカネマブ群:25.02(SD:4.776)、
      ADCOMS プラセボ群:0.400(0.1317)、レカネマブ群:0.387(SD:0.1233)、
      ADCS MCI-ADL プラセボ群:39.3 (SD:6.47)、レカネマブ群:39.7 (SD:6.40)
*4:ADAS-Cog14 プラセボ群:5.082 (SE:0.784)、レカネマブ群:4.175 (SE:0.681)
    ADCOMS プラセボ群:0.165 (SE:0.022) 、レカネマブ群:0.143 (SE:0.019)
    ADCS MCI-ADL プラセボ群:-4.633 (SE:0.892) 、レカネマブ群:-3.703 (SE:0.747)
 
[解析方法:MMRM(Mixed Model with Repeated Measures)] (引用2)
共変量: べースライン値
固定効果: 投与群、評価時点、無作為化時の層別因子(疾患ステージ[MCI due to ADまたは軽度アルツハイマー型認知症]、AD症状改善薬のベースライン時の併用有無[AChEIおよび/またはメマンチン]、APOEε4保因状況[キャリアまたはノンキャリア]、地域[北米、オーストラリアを含む欧州、中国を除くアジア太平洋地域])、CDR-SBのベースライン値と評価時点との交互作用、投与群と評価時点との交互作用項
 
■安全性(引用3)
日本人集団を対象とした部分集団解析を実施した結果、日本人集団(安全性解析対象集団[SAS])でのTEAEの全体発現率及び重症度が高度のTEAEの発現率は以下のとおりであった。また、死亡に至ったTEAE は認められなかった。(引用4、5)
・日本人集団のTEAEの発現率: プラセボ群85.9%(55/64例)、レカネマブ10mg/kg隔週群87.5%(77/88例)
・全体集団のTEAEの発現率: プラセボ群81.9%(735/897例)、レカネマブ10mg/kg隔週群88.9%(798/898例)
・日本人集団の重症度が高度のTEAEの発現率: プラセボ群4.7%(3/64例)、10mg/kg隔週群2.3%(2/88例)
・全体集団の重症度が高度のTEAEの発現率: プラセボ群6.8%(61/897例)、10mg/kg隔週群7.5%(67/898例)
 
【参考情報】
■TEAE: 試験治療下での有害事象 (Treatment-Emergent Adverse Event)(引用6)
 
■国際共同第III相プラセボ対照比較試験(301試験Core Study)の概要は以下の通りです。(引用7、8、9)
                        
 

【引用】
1)社内資料:CTD 2.7.3.3.3.3.1.2 臨床評価指標 [LEQ-0040]
2)レケンビ点滴静注200mg・500mg 総合製品情報概要 臨床成績 国際共同301試験Core Study p32 (LEQ1001BSG)
3)社内資料:CTD 2.5.5.4.1.2 日本人における安全性 [LEQ-0042]
4)社内資料:CTD2.7.4.6.2.3.1.1.3 有害事象 [LEQ-0055]
5)社内資料:CTD2.7.4.3.2.1.1 301試験 [LEQ-0052]
6)製薬協 臨床試験の安全性帳票に関する基本的考え方p50
www.jpma.or.jp/information/evaluation/results/allotment/jtrngf0000001h1x-att/DS_202302_safetyTFL.pdf(最終閲覧日2024.01.18)
7)レケンビ点滴静注200mg・500mg 総合製品情報概要 臨床成績 国際共同301試験Core Study 患者背景 p30 (LEQ1001BSG)
8)[承認時評価資料] 国際共同臨床第III相試験(301試験) [LEQ-0009]
9)van Dyck CH、 et al.: N Engl J Med. 2023; 388(1): 9-21. [LEQ-0002] [利益相反:本試験はエーザイ(株)の支援によって行われた。著者にエーザイ(株)の社員が含まれる。]
 
【更新年月】
2024年1月

 

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