[ニトロールRカプセル20mgの情報です]
電子添文には、禁忌、特定の背景を有する患者に関する以下の記載があります。
■禁忌
(1)重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者[血管拡張作用によりさらに血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがある。][9.1.1参照]注(引用1)
(2)閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。](引用2)
(3)頭部外傷又は脳出血のある患者[頭蓋内圧を上昇させるおそれがある。](引用3)
(4)高度な貧血のある患者[血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある。(引用4)
(5)硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者(引用5)
(6)ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中の患者[10.1参照]注(引用6)
注:文中の番号は電子添文の各項目を示しています。
■特定の背景を有する患者に関する注意
(1)合併症・既往歴等のある患者
1)低血圧の患者(重篤な低血圧のある患者を除く)
血管拡張作用により、さらに血圧を低下させるおそれがある。[2.1参照]注(引用7)
2)原発性肺高血圧症の患者
心拍出量が低下しショックを起こすおそれがある。(引用8)
3)肥大型閉塞性心筋症の患者
心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがある。(引用9)
(2)肝機能障害患者
1)肝障害のある患者
高い血中濃度が持続するおそれがあるので、減量するなどして使用すること。(引用10)
(3)妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(引用11)
(4)授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。(引用12)
(5)小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(引用13)
(6)高齢者
本剤は、主として肝臓で代謝されるが、一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。(引用14)
注:文中の番号は電子添文の項目を示しています。
【引用】
1)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 2.禁忌 2.1
2)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 2.禁忌 2.2
3)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 2.禁忌 2.3
4)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 2.禁忌 2.4
5)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 2.禁忌 2.5
6)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 2.禁忌 2.6
7)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.1低血圧の患者(重篤な低血圧のある患者を除く)
8)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.2原発性肺高血圧症の患者
9)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.1合併症・既往歴等のある患者 9.1.3肥大型閉塞性心筋症の患者
10)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.3肝機能障害患者 9.3.1肝障害のある患者
11)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.5妊婦
12)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.6授乳婦
13)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.7小児等
14)ニトロールRカプセル20mg電子添文 2022年11月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.8高齢者
【更新年月】
2023年3月