電子添文には、薬物動態に関する以下の記載があります。
[ネオフィリン錠100mg]
16.薬物動態
16.1 血中濃度
16.1.1 血漿中濃度推移(引用1)
健康成人男子7名にネオフィリン錠100mgを通常成人用量である1回100mg、1日4回6時間間隔(1日量400mg)で、13回反復経口投与した。血漿中濃度は投与後2日間順次増加し、3日目(48時間)以降はほぼ定常状態に達した。定常状態(13回目)における最高血漿中濃度(Cmax)及び到達時間(tmax)、半減期(t1/2)、血漿中濃度曲線下面積(AUC)を次表に示した。
[ネオフィリン原末]
16.薬物動態
16.1 血中濃度
16.1.1 血漿中濃度推移(引用2)
健康成人男子8名にネオフィリン原末を通常成人用量である1回100mg、1日4回6時間間隔(1日量400mg)で、13回反復経口投与した。血漿中濃度は投与後2日間順次増加し、3日目(48時間)以降はほぼ定常状態に達した。定常状態(13回目)における最高血漿中濃度(Cmax)及び到達時間(tmax)、半減期(t1/2)、血漿中濃度曲線下面積(AUC)を次表に示した。
[ネオフィリン錠100mg・原末共通]
16.薬物動態
16.4 代謝(引用3、4)
本剤の代謝に関与する主なP450の分子種:CYP1A2
16.8 その他(引用5、6)
16.8.1 血中濃度と臨床効果、副作用との関係
有効血中濃度:成人8~20μg/mL
本薬をはじめとするテオフィリン製剤の投与にあたっては、テオフィリン血中濃度を測定しながら投与量を調節することが望ましい。有効血中濃度は通常8~20μg/mLとされているが、血中濃度の上昇に伴い消化器症状等の副作用が発現しやすくなるので、投与量の設定にあたっては規定の用法・用量から開始し、症状をよく観察しながら徐々に増減するなど留意する必要がある。(引用7、8、9、10)
【引用】
1)ネオフィリン錠100mg電子添文 2023年10月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.1 血中濃度 16.1.1 血漿中濃度推移
2)ネオフィリン原末電子添文 2023年10月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.1 血中濃度 16.1.1 血漿中濃度推移
3)ネオフィリン錠100mg電子添文 2023年10月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.4 代謝
4)ネオフィリン原末電子添文 2023年10月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.4 代謝
5)ネオフィリン錠100mg電子添文 2023年10月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.8 その他 16.8.1 血中濃度と臨床効果、副作用との関係
6)ネオフィリン原末電子添文 2023年10月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.8 その他 16.8.1 血中濃度と臨床効果、副作用との関係
7)石崎高志ら : 治療. 1979 ; 61: 99-105[N-1083]
8)Koup J. R. et al.:Am. J. Hosp. Pharm., 1976;33:949-956[N-1322]
9)Mitenko P. A. et al.:New Engl. J. Med., 1973;289:600-603[N-0362]
10)斉藤勝剛ら:薬理と治療, 1986;14:1913-1924 [N-1460](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
【更新年月】
2024年10月
【図表あり】