電子添文には、妊婦、産婦、授乳婦への投与に関する以下の記載があります。
[ネオフィリン錠100mg・原末共通]
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.5 妊婦(引用1、2)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(マウス、ラット、ウサギ)で催奇形作用等の生殖毒性が報告されている。また、ヒトで胎盤を通過して胎児に移行し、新生児に嘔吐、神経過敏等の症状があらわれることがある。
9.6 授乳婦(引用3、4)
本剤投与中は授乳しないことが望ましい。
ヒト母乳中に移行し、乳児に神経過敏を起こすことがある。
【関連情報】
インタビューフォームには、乳汁への移行に関する以下の記載があります。
■乳汁への移行性(引用5)
(解説)
気管支喘息の産婦に対し、産後テオフィリンを1日300~600mg経口投与した。その後喘息発作のため入院した際アミノフィリン水和物を1回250mgずつ反復点滴静注したところ、母乳中テオフィリン濃度は、血清中濃度をよく反映していた。
また、2名の授乳婦の産後2~113日の血清中テオフィリン濃度に対する母乳中濃度比(M/S比)は0.61で、相関係数もr=0.971と高い相関が得られた。(引用6)
【引用】
1)ネオフィリン錠100mg電子添文 2023年10月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.5 妊婦
2)ネオフィリン原末電子添文 2023年10月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.5 妊婦
3)ネオフィリン錠100mg電子添文 2023年10月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.6 授乳婦
4)ネオフィリン原末電子添文 2023年10月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.6 授乳婦
5)ネオフィリン錠100mg・原末インタビューフォーム 2023年10月改訂(第11版) VII.薬物動態に関する項目 5.分布 (3)乳汁への移行性
6)寺沢千佳子ら : TDM研究. 1990 ; 6 (2) : 211-216[N-2154]
【更新年月】
2024年10月