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【ニトロール・注・シリンジ・点滴静注バッグ】 薬効薬理について教えてください。
【ニトロール・注・シリンジ・点滴静注バッグ】
薬効薬理について教えてください。
回答
［ニトロール注5mg、ニトロール注5mgシリンジ、ニトロール持続静注25mgシリンジ、ニトロール点滴静注50mgバッグ・100mgバッグ・共通］
電子添文には、薬効薬理に関する以下の記載があります。
18. 薬効薬理 （引用1、2、3、4）
18.1 作用機序
硝酸・亜硝酸エステル系薬剤は、生成したNOがグアニル酸シクラーゼ（GC）を刺激することにより、cGMPの上昇を
介し、血管平滑筋を弛緩させると考えられる。（引用5、6）
18.1 作用機序
硝酸・亜硝酸エステル系薬剤は、生成したNOがグアニル酸シクラーゼ（GC）を刺激することにより、cGMPの上昇を
介し、血管平滑筋を弛緩させると考えられる。（引用5、6）
18.2 病態モデル動物における作用
18.2.1 心臓の前負荷、後負荷を軽減
急性うっ血性心不全イヌによる実験で、本薬は静脈系容量血管を拡張することにより、静脈還流を減少させ、左室拡張終期圧の低下（前負荷の軽減）をもたらし、同時に末梢動脈を拡張して、総末梢血管抵抗を減少（後負荷の軽減）させた。これらの作用により、うっ血性心不全の血行動態を改善した。（引用7）
18.2.2 心筋の局所血流量を増加
デキストラン容量負荷イヌによる実験で本薬は、虚血域の心内膜側の心筋局所血流量を増加させた。また、臨床的にも運動負荷201Tl心筋シンチグラフィーにより虚血心の心筋灌流を増大、改善させることが認められた。（引用8、9）
18.2.3 虚血部心筋組織内ノルアドレナリンの増加
梗塞イヌによる実験で虚血部心筋からのノルアドレナリンの放出が抑制され、虚血部心筋組織内ノルアドレナリンを増加させ、血行動態的には心係数、左室収縮力の改善を認めた。（引用10）
18.2.1 心臓の前負荷、後負荷を軽減
急性うっ血性心不全イヌによる実験で、本薬は静脈系容量血管を拡張することにより、静脈還流を減少させ、左室拡張終期圧の低下（前負荷の軽減）をもたらし、同時に末梢動脈を拡張して、総末梢血管抵抗を減少（後負荷の軽減）させた。これらの作用により、うっ血性心不全の血行動態を改善した。（引用7）
18.2.2 心筋の局所血流量を増加
デキストラン容量負荷イヌによる実験で本薬は、虚血域の心内膜側の心筋局所血流量を増加させた。また、臨床的にも運動負荷201Tl心筋シンチグラフィーにより虚血心の心筋灌流を増大、改善させることが認められた。（引用8、9）
18.2.3 虚血部心筋組織内ノルアドレナリンの増加
梗塞イヌによる実験で虚血部心筋からのノルアドレナリンの放出が抑制され、虚血部心筋組織内ノルアドレナリンを増加させ、血行動態的には心係数、左室収縮力の改善を認めた。（引用10）
18.3 血管拡張作用
18.3.1 静脈系容量血管の拡張
摘出したウサギ腸間膜動脈と静脈の10－5 mol/Lノルアドレナリン収縮に対し、硝酸イソソルビド10－7 mol/L以上の濃度で静脈は弛緩し、動脈は10－5 mol/L以上の濃度で弛緩することが認められた。（引用11）
18.3.2 cGMP産生作用
KClであらかじめ収縮させた子ウシの摘出冠動脈に本薬を添加すると、冠動脈の弛緩作用に比例してcGMPの産生が増加した。（引用12）
18.3.1 静脈系容量血管の拡張
摘出したウサギ腸間膜動脈と静脈の10－5 mol/Lノルアドレナリン収縮に対し、硝酸イソソルビド10－7 mol/L以上の濃度で静脈は弛緩し、動脈は10－5 mol/L以上の濃度で弛緩することが認められた。（引用11）
18.3.2 cGMP産生作用
KClであらかじめ収縮させた子ウシの摘出冠動脈に本薬を添加すると、冠動脈の弛緩作用に比例してcGMPの産生が増加した。（引用12）
【引用】
1）ニトロール注5mg 電子添文 2023年3月改訂（第1版） 18. 薬効薬理
2）ニトロール注5mgシリンジ 電子添文2022年11月改訂（第1版） 18. 薬効薬理
3）ニトロール点滴静注50mgバッグ・点滴静注100mgバッグ 電子添文 2023年7月改訂（第1版） 18. 薬効薬理
4）ニトロール持続静注25mg シリンジ 電子添文 2022年11月改訂（第1版） 18. 薬効薬理
5）Kukovetz W. R.: Cardiology 1987 ; 74（S.1）: 12-19 [NR-0838]
6）高田 芳伸ら: 薬局 1991; 42（7）:937-944 [NR-1411]
7）大原秀人ら: 日本薬理学雑誌 1983 ; 82: 343-350 (1983) （本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。） [NR-0422]
6）高田 芳伸ら: 薬局 1991; 42（7）:937-944 [NR-1411]
7）大原秀人ら: 日本薬理学雑誌 1983 ; 82: 343-350 (1983) （本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。） [NR-0422]
8）高山幸男ら : 脈管学 1981; 21: 351-357 [NR-0347]
9）Tonooka, I. et al. : Am.Heart J 1986 ; 111: 525-533 [NR-0729]
10)李 詔 : 日大医学雑誌 1982; 41:637-652 [NR-0440]
11）Ishikawa, S. et al. : Br.J.Pharmacol 1983 : 79;737-750 [NR-0494]
12）Matlib, M.A. et al. : Am.Heart J. 1985 ; 110: 204-212 [NR-0728]
11）Ishikawa, S. et al. : Br.J.Pharmacol 1983 : 79;737-750 [NR-0494]
12）Matlib, M.A. et al. : Am.Heart J. 1985 ; 110: 204-212 [NR-0728]
【更新年月】
2024年11月
2024年11月
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