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医療用医薬品一覧
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[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 611 主としてグラム陽性菌に作用するもの〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強したとの報告がある。
[併用時の注意]
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
(Ⅷ-26「セフェム系抗生物質」の項参照)
[相互作用の機序]
不明。
[相互作用の事例]
<臨床研究報告>1)【ワルファリンの作用増強】
人工弁置換術後感染予防にバンコマイシンを投与した16例で、ワルファリン投与開始48時間後のプロトロンビン時間を検討した。プロトロンビン時間が32秒以上に過剰に延長していたのは、1例(6%)のみであった。(海外)
<臨床研究報告>2)【ワルファリンの作用増強】
人工弁置換術後の感染予防にバンコマイシンを投与した患者20例では、術後4日目朝のワルファリン投与8時間前に比し、ワルファリン開始3日目朝(ワルファリン2回投与後)のプロトロンビン活性は44.6%低下し、プロトロンビン時間が30秒以上の症例は1例であった。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Angaran DM et al.: Ann. Surg., 199, 107(1984) WF-0207
2)Angaran DM et al.: Ann. Surg., 206, 155(1987) WF-1321
[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 611 主としてグラム陽性菌に作用するもの〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を減弱したとの報告がある。
[併用時の注意]
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。(Ⅷ-26「セフェム系抗生物質」の項参照)
[相互作用の機序]
不明。
[相互作用の事例]
<症例報告事例>1)【ワルファリンの作用減弱】
60才女性。僧帽弁置換術を施行。ワルファリン3.75mg/日投与で、INRは3.5~5であった。手術から5週後、MRSA感染症を発症し、リファンピシン900mg/日+テイコプラニン800mg/日の投与を開始した。開始3日後、INRが低下し始め、6日後には正常値となった。ワルファリンを10mg/日、15mg/日、20mg/日と漸増しても、INRは1.2~1.6であり、リファンピシンの投与を中止した。テイコプラニンは継続投与としたがINRは低値のままであった。テイコプラニンは42日間投与して中止した。テイコプラニン投与終了後、INRは徐々に上昇し、ワルファリンを10mg/日として14日投与した後に、治療域に入った。現在はワルファリン5mgと2.5mgの1日交替投与としている。(海外)
<基礎研究報告>2)【相互作用なし】
ラットにテイコプラニンを4日間連続腹腔内投与すると共にワルファリンを経口(経胃管)投与して、4日目にプロトロンビン時間と部分トロンボプラスチン時間を測定した。測定値へのテイコプラニンの影響は認められなかった。
<基礎研究報告>3)【相互作用なし】
ラットにテイコプラニンを3mg/kg/日または15mg/kg/日の用量で4日間皮下注した。ワルファリン0.5mg/kg/日を単独またはテイコプラニンの併用にて4日間経口投与した。テイコプラニンの単独投与は、いずれの用量でもプロトロンビン時間、部分トロンボプラスチン時間に対し無影響であった。ワルファリンによるプロトロンビン時間および部分トロンボプラスチン時間の延長作用は、いずれもテイコプラニン(両用量)併用による有意な変動は認められなかった。
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Agosta FG et al.: Haematologica, 82, 637(1997) WF-1732
2)Angrisani M et al.: J. Chemother., 5, 22(1993) WF-0778
3)Rossi F et al.: J. Chemother., 3, 152(1991) WF-1745