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  • No : 1609
  • 公開日時 : 2017/10/18 00:00
  • 更新日時 : 2019/05/07 17:54
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【ワーファリン】 Ⅷ‐4.[アンスラニル酸系解熱鎮痛消炎剤]との相互作用メフェナム酸 (ポンタール)(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)

【ワーファリン】  Ⅷ‐4.[アンスラニル酸系解熱鎮痛消炎剤]との相互作用メフェナム酸 (ポンタール)(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)
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回答

[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 114 解熱鎮痛消炎剤〕

 

[相互作用の内容]

本剤の作用を増強する可能性がある。【メフェナム酸の添付文書に併用注意の記載がある】

 

[併用時の注意]

併用する時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。

メフェナム酸による消化管出血を助長する可能性にも留意すること。

 

[相互作用の機序]1,2)

メフェナム酸の副作用である消化管潰瘍・出血による出血傾向を助長する。

メフェナム酸が本剤を血漿蛋白の結合部位から遊離させる。

 

[相互作用の事例]

<臨床研究報告>3)【ワルファリンの作用増強】

健康成人男子12名に、プロトロンビン時間で正常値の10~20%になるようにワルファリンを投与した。この用量を変更せずにワルファリンを連続投与した。メフェナム酸2g/日を7日間併用すると、プロトロンビン時間は併用前の20.03%から16.77%へと有意に低下した。(海外)

 

<基礎研究報告>4)【ワルファリンの作用増強】

メフェナム酸のワルファリンの蛋白結合への影響をin vitroで検討した。メフェナム酸によりワルファリンのアルブミン結合は75.4%減少した。臨床的には遊離ワルファリンを140~340%増加させると推定された。

 

<基礎研究報告>5)【ワルファリンの作用増強】

(1)メフェナム酸はin vitroで血漿中のワルファリン遊離形分画を有意に上昇させた。

(2)ウサギにワルファリンを連続投与し、プロトロンビン時間を17~20秒で安定させた。次いでこれらウサギにメフェナム酸50mg/kgの12時間毎皮下注を開始した。メフェナム酸投与開始48時間後からプロトロンビン時間は延長し、3~4日後には測定不能となった。

(3)ウサギにメフェナム酸100mg/kgを皮下注し、1時間後にワルファリン2mg/kgを経口投与した。プロトロンビン時間のピーク値は、ワルファリン単独投与時に比しメフェナム酸前投与時で高値を示した。


 

【参考文献】    [文献請求番号]

1)Diana FJ et al.: J. Pharm. Sci.,    78,    195(1989)    WF-0599

2)USP-DI,22nd ed.,Vol.Ⅰ,        265(2002)    WF-1157

3)Holmes EL: Ann. Phys. Med.,     9(S),    36(1966)    WF-0851

4)Sellers EM et al.: Clin. Pharmacol. Ther.,     11,    524(1970)    WF-1315

5)佐藤 洋子ら: 医薬品相互作用研究,         6,    155(1982)    WF-0457

【図表あり】

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