hhcホットライン
(平日9時~18時 土日・祝日9時~17時)
フリーダイヤル0120-419-497
|
医療用医薬品一覧
|
妊娠時のワルファリン療法は胎児異常の発生率と関連があり、このことはワルファリンが胎盤関門を通過することを示している6)。
また、ワルファリンは、わずかであるが母乳中に排泄される10)。出産後8日からワルファリン(2 mg/日)を開始し、1ヵ月投与を継続した後の母親のINRは1.72、ワルファリンの血中濃度は495.8 ng/mL、ワルファリンの母乳中濃度は5.68 ng/mLであった。その児のワルファリンの血中濃度は5.86 ng/mL、INR 0.92であり、臨床的には異常を認めなかった。
また、ワルファリンを服用している母親から母乳栄養を受けた乳児に、抗凝固効果は生じなかったとの報告がある7)(Ⅴ-2「授乳婦への使用」の項参照)。
赤血球によるワルファリンの取り込みは、ヒトでは1%以下である。
【参考文献】 [文献請求番号]
6)Shetty HGM et al. : Clin. Pharmacokinetics, 16, 238(1989) WF-0667
7)Orme ML’E et al. : Br. Med. J., 1, 1564(1977) WF-0610
10)壬生 真人ら : 小児科臨床, 51, 2156(1998) WF-1122
【更新年月】
2021年1月