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  • No : 15727
  • 公開日時 : 2020/05/12 11:02
  • 更新日時 : 2024/12/11 14:41
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【デエビゴ】 グレープフルーツジュースとの併用は?

【デエビゴ】 
 
グレープフルーツジュースとの併用は?
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回答

併用注意の欄に記載しておりませんが、グレープフルーツジュース中にはCYP3Aを強く阻害する物質が存在するため,CYP3Aにより主として代謝される経口薬をグレープフルーツジュースと一緒に服用した場合にバイオアベイラビリティが上昇したとの報告があります(引用1、2)。一方で、デエビゴは主にCYP3Aで代謝される事が知られており、併用した場合、本剤の血漿中濃度を上昇させるおそれがあります。
グレープフルーツジュースは、飲まないようにご指導いただければと考えております。
 
【関連情報】
●薬物相互作用ガイドライン(最終版)でのグレープフルーツジュースに関する記載は以下です。(引用1)
・「グレープフルーツジュースにはCYP3Aを強く阻害する物質が含まれるため、グレープフルーツジュースと同時、又はグレープフルーツジュースの摂取後に、CYP3Aにより主として代謝される経口薬を服用した場合に、当該経口薬のバイオアベイラビリティが上昇する可能性があることに留意する。」
・「グレープフルーツジュースによる作用は濃度,用量及び製品に左右される.」
・CYP3Aの強い阻害薬の1つとしてgrapefruit juiceが記載されている。
 
●医薬品医療機器総合機構の「食品とくすり」には以下の解説があります。(引用3)
グレープフルーツジュースには、この腸管での代謝酵素の働きを抑える物質が含まれているため、腸管で代謝される割合が減り、その結果体内に吸収される量が通常より増えてしまいます。このため、効果が強く出たり、副作用が現れやすくなると考えられています。
さらにこの作用はグレープフルーツジュースを飲んだ日だけではなく、2~3日続く場合もあるといわれていますので注意が必要です。
なお、この酵素の働きを抑える物質は、グレープフルーツの果肉の部分にも含まれているようです。従って、ジュースだけではなく、果肉を食べる場合にも注意が必要といわれています。
 
●適正使用ガイドには、以下の表が掲載されています。(引用4)
●海外304試験においても、併用が禁止されていたCYP3A阻害剤(強い阻害剤)の一つにグレープフルーツジュースが含まれていました。(引用5)
 

【引用】
1)「医薬品開発と適正な情報提供のための薬物相互作用ガイドライン(最終案)」事務連絡 平成26年7月
   www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc0233&dataType=1 (最終閲覧日:2024年7月31日)
2)Hanley MJ,et. al.: The effect of grapefruit juice on drug disposition.Expert Opin Drug MetabToxicol. 2011;7:267-86
[ZZZ-1324]
3) 医薬品医療機器総合機構 安全対策業務 患者・一般の方からの相談窓口 くすり相談窓口 くすりQ&A 食品とくすり Q2 
  www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/qa/0017.html (最終閲覧日:2024年7月30日)
4)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg 適正使用ガイド 2他剤との相互作用に関連する注意 「参考 中等度又は強いCYP3A阻害剤の例(国内販売品のみ) P12 (DI-J-967)
5)海外第Ⅲ相プラセボ/ゾルピデムER対照比較試験[外国304試験] protocol Appendix 3 [DVG-0261]
 
【更新年月】
2024年12月

 
KW:グレープフルーツ

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