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  • 公開日時 : 2017/10/13 00:00
  • 更新日時 : 2019/05/07 18:28
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【ワーファリン】 Ⅷ‐10.血管拡張剤との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)

【ワーファリン】  Ⅷ‐10.血管拡張剤との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)
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回答


[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 217 血管拡張剤〕


[相互作用の内容]

本剤との相互作用はないと考えられる。


[併用時の注意]

特別警戒する必要はないと思われる。

 

[相互作用の事例]

<臨床研究報告>1)【相互作用なし】

安定したワルファリン療法を施行中の10例にジルチアゼムを単回投与した。血漿ワルファリン濃度、プロトロンビン時間比、遊離形ワルファリン分画には、いずれもジルチアゼムの影響はなかった。(海外)

 

<臨床研究報告>2)【R-ワルファリンの排泄低下】

ワルファリンのラセミ体1.5mg/kg、R体1.5mg/kg、S体0.75mg/kgを各々健康成人男子11名、8名、10名に対しボーラス静注した。ワルファリンは単独またはジルチアゼム360mg/日14日間経口投与の第5日に併用にて単回投与した。ワルファリンの総クリアランスは、S体投与時にはジルチアゼムによる有意な変動は認められなかったが、ラセミ体投与時とR体投与時には、ジルチアゼム併用により有意な低下を示した。ワルファリンの半減期、分布容積、遊離形分画、プロトロンビン時間-時間曲線下面積0-216は、ラセミ体投与時、R体投与時、S体投与時ともジルチアゼム投与による有意な変動は示さなかった。S-ワルファリン投与時、ワルファリン投与216時間後までの代謝物の尿中排泄には、ジルチアゼムによる有意な変動は認められなかった。R-ワルファリン投与時は、ジルチアゼム投与によりワルファリン投与216時間後までの6-水酸化体、8-水酸化体、未変化体の排泄が有意に減少した。血漿ジルチアゼム濃度はワルファリンの影響を受けなかった。(海外)

 

<臨床研究報告>3)【相互作用なし】

健康成人男子20名にワルファリン 25 mgを単独またはジルチアゼム 30 mg 1日3回4日間経口投与後に単回経口投与した。ワルファリンの体内動態およびINRは、ジルチアゼムの影響を受けなかった。(海外)

 

 

【参考文献】    [文献請求番号]
1)Mungall DR et al.: J. Clin. Pharmacol.,    24,    264(1984)    WF-0433
2)Abernethy DR et al.: J. Pharmacol. Exp. Ther.,    257,    411(1991)    WF-0583
3)Stoysich AM et al.: Int. J. Clin. Pharmacol. Ther.,    34,    56(1996)    WF-1015 

 

 

 

 

[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 217 血管拡張剤〕


[相互作用の内容]

本剤との相互作用はないと考えられる。

 

[併用時の注意]

特別警戒する必要はないと思われる。

 

[相互作用の事例]

<基礎研究報告>1)【相互作用なし】

健康成人男子3名から得た血漿で、ワルファリン10μg/mLを添加した際のベラパミルの蛋白結合率は87.1%で、ワルファリン非添加時の89.8%と有意差はなかった。(海外)

 

 

【参考文献】    [文献請求番号]
1)Keefe DL et al.: Clin. Pharmacol. Ther.,    29,    21(1981)    WF-2146 

 

 


 

[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 217 血管拡張剤〕


[相互作用の内容]

本剤の作用を増強したとの報告がある。


[併用時の注意]

血液凝固能検査値に変動がなくても、併用時には出血等の臨床症状に十分注意して投与すること。

 

[相互作用の機序]

不明。

ジピリダモールの血小板凝集抑制作用による。

 

[相互作用の事例]

<臨床研究報告>1)【相互作用なし】

人工弁置換術施行患者を、(1)ワルファリン+ジピリダモール400mg/日併用(n=181)、(2)ワルファリン+アスピリン500mg/日併用(n=170)、(3)ワルファリン単独投与(n=183)、の3群に無作為に割り付け、術後48時間より投薬を開始した。プロトロンビン時間を指標とした抗凝固活性には、3群間に差はなかった。出血事故は、ワルファリン+アスピリン併用群で23例、ワルファリン+ジピリダモール併用群で7例、ワルファリン単独群で9例であった。患者100人当りの年間出血事故は、ワルファリン+アスピリン併用群が6.6件と、ワルファリン+ジピリダモール併用群の1.6件、ワルファリン単独群の1.8件に比し有意に多かった。血栓塞栓症の発生率は、3群間に有意な差はなかった。(海外)

 

<臨床研究報告>2)【相互作用なし】

糸球体腎炎で経口抗凝固薬を投与しており、プロトロンビン時間と投与量の安定している30例(ワルファリン投与例28例、フェニンジオン投与例2例)に対し、ジピリダモールを投与した。ジピリダモールは100mg/日で3~7日間投与した後、4週以内に最大400mg/日まで増量した。プロトロンビン時間比は抗凝固薬単独投与時22.45%、ジピリダモール併用時21.6%であり、ジピリダモール併用による有意な変動は認められなかった。3例で、ジピリダモール併用開始後に出血(鼻出血、皮下出血、血尿)を来した。(海外)

 

<臨床研究報告>3)【ジピリダモールとアスピリンによるワルファリンの作用増強】

弁置換術または冠動脈バイパス術後にワルファリン療法を施行中の患者をA群=ジピリダモール225mg/日の追加投与(6例)、またはB群=ジピリダモール225mg/日+アスピリン990mg/日の追加投与(11例)に分け、プロトロンビン時間の変化を経日的に検討した。A群のプロトロンビン時間比はジピリダモール追加投与前は2.36、併用1~17日目は2.36~2.47と、併用による変化は認められなかった。B群はジピリダモール+アスピリン併用によってもプロトロンビン時間が変化しなかった9例と、併用開始初期にプロトロンビン時間比が増大した2例の2群に分類し得た。前者ではプロトロンビン時間比は併用開始前2.01、併用1~17日目は1.96~2.24で推移していたが、後者のプロトロンビン時間比は併用開始前2.30、併用1日目2.90、2日目2.80、3日目2.80、4日目2.40、7日目2.30、10日目2.40、14日目2.30、17日目2.35と推移した。これら2例におけるプロトロンビン時間比上昇の機序として、遊離形ワルファリン分画の上昇が示唆された。ワルファリンにジピリダモールとアスピリンを併用する場合、特に初めの3~4日は慎重にモニタリングすべきと思われた。(海外)


 

【参考文献】    [文献請求番号]
1)Chesebro JH et al.: Am. J. Cardiol.,    51,    1537(1983)    WF-0469
2)Kalowski S et al.: Med. J. Aust.,    2,    164(1973)    WF-1737
3)Donaldson DR et al.: Thromb. Haemost.,    47,    77(1982)    WF-2055

【図表あり】

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