電子添文には、臨床成績に関する以下の記載があります。
■国内第III相試験(二重盲検比較試験注1):骨密度に対する効果)
骨粗鬆症患者を対象に、リセドロン酸ナトリウム1日1回2.5mg注2)又は月1回75mgを12ヵ月投与した結果、治療期終了時の腰椎平均骨密度(L2-4BMD)増加率は1日1回2.5mg注2)投与群で5.69%(n=408うち男性8例)、月1回75mg 投与群で5.98%(n=392うち男性4例)であり、月1回75mg投与は、1日1回2.5mg注2)に対する非劣性が確認された。副作用発現頻度は22%(93/422)であり、主な副作用は下痢5%(21/422)、胃不快感3.1%(13/422)、発熱2.8%(12/422)、上腹部痛2.4%(10/422)、胃炎2.1%(9/422)であった。(引用1、2)
■国内第III相試験(二重盲検比較試験注3):骨折発生頻度に対する効果)
骨粗鬆症患者を対象に、1日1回起床時にリセドロン酸ナトリウムとして2.5mg注2)を96週間経口投与した結果、本剤投与群(163例)での非外傷性の椎体骨折(既存骨折の増悪を含む)発生頻度は12.3%であった。本試験により、椎体骨折抑制効果が確認された。副作用発現頻度は31.5%(86/273)であり、主な副作用は上腹部痛6.2%(17/273)、嘔気2.2%(6/273)であった。(引用3、4)
注1)基礎治療薬として1日1回夕食後にカルシウムとして200mgを経口投与
注2)本剤の国内における承認用量は月1回75mgである。
注3)基礎治療薬として1日1回昼食後にカルシウムとして200mgを経口投与
【引用】
1)アクトネル錠75mg電子添文2023年1月改訂(第3版) 17.臨床成績 17.1有効性及び安全性に関する試験 17.1.1国内第III相試験(二重盲検比較試験:骨密度に対する効果)
2)H. Hagino et al.: Bone 2014; 59(1): p44-52 [ACL-0615]
3)アクトネル錠75mg電子添文2023年1月改訂(第3版) 17.臨床成績 17.1有効性及び安全性に関する試験 17.1.2国内第III相試験(二重盲検比較試験:骨折発生頻度に対する効果)
4)K. Kushida et al.: J. Bone Miner. Metab. 2004; 22: p469-478 [ACL-0094]
【更新年月】
2023年5月