• No : 2043
  • 公開日時 : 2017/11/15 00:00
  • 更新日時 : 2022/04/19 18:30
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【アゼプチン】 重要な基本的注意(定期検査の実施など)の内容について教えてください。

【アゼプチン】 

重要な基本的注意(定期検査の実施など)の内容について教えてください。
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回答

電子添文及びインタビューフォームには、重要な基本的注意として以下の記載があります。
 
■効能共通
(1)眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作には従事させないように十分注意すること。(引用1)
 
(2)長期ステロイド療法を受けている患者で、本剤投与によりステロイド減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行うこと。(引用2)
 
■アレルギー性鼻炎
本剤を季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。(引用3)
 
■気管支喘息
本剤はすでに起こっている発作を速やかに軽減する薬剤ではないので、このことを患者に十分説明しておく必要がある。(引用4)
 
【関連情報】
(解説)
■効能共通
(1)抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤に共通する副作用として、眠気を催すことがあるため、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作には従事させないよう、注意喚起のために本項を設定した。(引用5)
 
(2)気管支喘息、アレルギー性鼻炎、湿疹・皮膚炎等、本剤の適応となる疾患の治療には、副腎皮質ホルモン剤等のステロイド剤が使用されることがある。ステロイド剤の長期投与は副腎皮質の生理的ホルモン放出を抑制する。このような状態下でステロイド剤の中止又は急激な減量を行うと、症状の再燃又は離脱症状(発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、筋肉痛、関節痛、ショック症状等)があらわれることがあるので、投与中止は慎重に行い、中止後も副腎皮質の機能が回復するまで観察が必要である。離脱症状があらわれた場合には直ちに再投与又は増量するなどの対応が必要となることから、注意喚起のために本項を設定した。(引用5)
 
■アレルギー性鼻炎
本剤の効果を最大限発揮させるため、季節性のアレルギー性鼻炎の症状が発現すると思われる時期の直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましいことから、本項を設定した。(引用5)
 
■気管支喘息
本剤には気管支拡張作用はないので、すでに起こっている喘息症状を鎮めることはできない。患者が発作中に発作を抑える目的で服用するような、過量投与を防ぐ必要があることから、注意喚起のために本項を設定した。(引用5)
 
 
【引用】
1)アゼプチン錠0.5mg・錠1mg 電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.1
2)アゼプチン錠0.5mg・錠1mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.2
3)アゼプチン錠0.5mg・錠1mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.3
4)アゼプチン錠0.5mg・錠1mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.4
5)アゼプチン錠0.5mg・錠1mgインタビューフォーム 2020年11月改訂(改訂第10版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.重要な基本的注意とその理由
 
【更新年月】
2022年2月