• No : 1325
  • 公開日時 : 2017/09/27 00:00
  • 更新日時 : 2022/12/01 08:51
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【ナーブロック】 禁忌とその設定理由について教えてください。

【ナーブロック】 
 
禁忌とその設定理由について教えてください。
 

 

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回答

電子添文には、禁忌に関する以下の記載があります。
 
(1)全身性の神経筋接合部の障害をもつ患者(重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症等)
[本剤は筋弛緩作用を有するため、病態を悪化させるおそれがある。](引用1)
 
(2)高度の呼吸機能障害のある患者
[本剤の投与により、病態を悪化させるおそれがある。](引用2)
 
(3)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者(引用3)
 
【関連情報】
(解説)
(1)本剤は、神経筋接合部における神経終末からのアセチルコリンの放出を抑制することにより神経筋伝達を阻害し、筋弛緩作用を示すことが知られているため、本項を設定した。病態を悪化させるおそれがあるため、全身性の神経筋接合部の障害(重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症等)を持つ患者には投与しないこと。(引用4)
 
(2)外国市販後において本剤投与後、嚥下性肺炎や呼吸困難等の重篤な症状に至った症例が報告されているため、本項を設定した。本剤の筋弛緩作用により呼吸機能障害が発現した場合、病態を悪化させるおそれが十分考えられるため、喘息・肺塞栓・肺高血圧症等、高度の呼吸機能障害のある患者には本剤を投与しないこと。(引用4)
 
(3)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある場合は、重篤な過敏症反応を発現するおそれがあるため、本項を設定した。(引用4)
 

【引用】
1)ナーブロック筋注2500単位電子添文 2021年2月改訂(第1版) 2.禁忌 2.1
2)ナーブロック筋注2500単位電子添文 2021年2月改訂(第1版) 2.禁忌 2.2
3)ナーブロック筋注2500単位電子添文 2021年2月改訂(第1版) 2.禁忌 2.3
4)ナーブロック筋注2500単位インタビューフォーム 2021年2月改訂(第6版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 2.禁忌内容とその理由
 
【更新年月】
2022年9月