エクフィナの血中濃度が上昇するおそれがあるため、重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者様は添付文書の「2.禁忌」に設定されています。重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者様には投与しないでください。
また、中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者様には、1日50mgを超えて投与しないでください。
なお、軽度の肝機能障害(Child-Pugh分類A)のある患者様に対する注意は設定されていません。(引用1)
肝機能障害のある患者様に対する注意として、添付文書には、以下の記載があります。
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.4 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者
7.用法及び用量に関連する注意
7.2 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者には1日50mgを超えて投与しないこと。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重度の肝機能障害のある患者(Child-Pugh分類C)
投与しないこと。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。当該患者は臨床試験では除外されている。
9.3.2 中等度の肝機能障害のある患者(Child-Pugh分類B)
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
【関連情報】
■肝機能障害患者におけるサフィナミドの薬物動態試験(外国人データ)
16.6.2 肝機能障害患者
軽度及び中等度肝機能障害者(Child-Pugh分類A及びB)にサフィナミド50mgを単回経口投与した時、肝機能正常者と比較してAUC0-∞はそれぞれ32%及び82%増加した(外国人データ)。(引用1、2、3)
対象:軽度肝機能低下(Child-Pugh分類A)を有する成人男女8例
中等度肝機能低下(Child-Pugh 分類B)を有する成人男女8例
肝機能が正常な健康成人男女8例
方法:サフィナミド50mgを単回経口投与後、血漿中サフィナミド濃度を経時的に測定した。
注)サフィナミドメシル酸塩含有錠剤(外国製品)を使用
【引用】
1)エクフィナ錠50mg添付文書 2019年9月作成(第1版)
2)エクフィナ錠50mgインタビューフォーム 2019年9月作成(第1版) VII.薬物動態に関する項目 10.特定の背景を有する患者 (2)肝機能障害患者、VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (3)肝機能障害患者
3)社内資料:肝機能障害者における薬物動態試験(2019年9月20日承認、CTD2.7.6.12)[EQF-0026]
【作成年月】
2019年11月
KW:慎重投与、肝障害、肝不全、肝機能不全、チャイルドピュー、チャイルド・ピュー、パラメータ
【図表あり】