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医療用医薬品一覧
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[ワソラン錠40mg]
本剤は主として肝代謝酵素CYP3A4で代謝されます。また、本剤はP‐糖蛋白の基質であるとともに、P‐糖
蛋白に対して阻害作用を有します。
・併用禁忌の薬剤は設定されていません。
・併用注意(併用に注意してください。)
薬剤名等 |
臨床症状・措置方法 |
機序・危険因子 |
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血圧降下剤 |
血圧の低下が増強することがある。 |
本剤と血圧降下剤の血管拡張作用が増強される。 |
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(ワソラン錠) β-遮断剤 ラウオルフィア製剤 |
心機能の低下や徐脈があらわれることがある。自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、本剤又は相手薬剤を減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 |
本剤は陰性変力作用や房室結節、洞結節を抑制する作用を有し、両者の心抑制作用が相互に増強される。特にジギタリス製剤との3 剤併用時には注意すること。 |
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(ワソラン静注) β-遮断剤(経口・点眼剤) ラウオルフィア製剤 |
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抗不整脈剤 キニジン硫酸塩水和物 プロカインアミド塩酸塩 リドカイン ピルシカイニド塩酸塩水和物 フレカイニド酢酸塩等 低カリウム血症を起こすおそれがある薬剤 利尿剤等
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徐脈、房室ブロックがあらわれることがあり、高度の不整脈に発展させることがある。自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、本剤又は相手薬剤を減量又は中止すること。 |
相加的な抗不整脈作用の増強や低カリウム血症により催不整脈作用が生じる。 |
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ジギタリス製剤 ジゴキシン メチルジゴキシン等 |
高度の徐脈、房室ブロック等の徐脈性不整脈があらわれることがある。また、これらの不整脈を含めたジギタリスの血中濃度上昇による中毒症状(悪心・嘔吐、食欲不振、頭痛、疲労、倦怠感等)があらわれることがある。定期的に心電図検査を行い、ジギタリスの中毒症状の有無を確認し必要に応じてジギタリスの血中濃度を測定する。異常が認められた場合には、両剤を減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 |
相加的な房室結節・洞結節抑制作用の増強やジギタリスの心刺激作用により不整脈が生じる。特にβ -遮断剤との3 剤併用 時には注意すること。 また、ジギタリスの血中濃度の上昇は本剤のジギタリスの腎排泄抑制によるものと考えられる。 |
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ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 |
ワソラン錠 |
ダビガトランの抗凝固作用が増強することがあるので、ダビガトランエテキシラートの用量調節や投与間隔を考慮するなど、投与方法に十分注意すること。 |
ダビガトランの血中濃度を上昇させる。 |
ワソラン静注 |
本薬の経口剤では、ダビガトランの抗凝固作用が増強することがある。 |
本薬の経口剤において、ダビガトランの血中濃度を上昇させるとの報告がある。 |
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吸入麻酔薬 |
心機能の低下や徐脈があらわれることがある。 脈拍数、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 |
本剤は陰性変力作用や房室結節、洞結節を抑制する作用を有し、両剤の心抑制作用が相互に増強される。 |
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リトナビル |
本剤のAUCが3 倍を超えることが予測されるので、本剤を減量するとともに血中濃度のモニターや診察の回数を増やすなど慎重に投与すること。 |
相手薬剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合 的阻害作用により、本剤の血中濃度を上昇させる。 |
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インジナビル硫酸塩エタノール付加物 アタザナビル硫酸塩 キヌプリスチン・ダルホプリスチン |
本剤の血中濃度が上昇し、副作用を増強するおそれがある。 |
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イトラコナゾール ミコナゾール |
本剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
相手薬剤のチトクロームP450(CYP3A4)の阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、血中濃度を上昇させる。 |
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アプリンジン塩酸塩 |
アプリンジンの血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、アプリンジンを減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 |
本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害 作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
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カルバマゼピン |
カルバマゼピンの血中濃度が上昇し、中毒症状(めまい、頭痛等)があらわれることがある。カルバマゼピンの血中濃度に注意し、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 |
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ミダゾラム |
ミダゾラムの血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 |
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セレギリン塩酸塩 |
セレギリンの作用を増強し、毒性が大幅に増強する可能性がある。 |
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シクロスポリン |
シクロスポリンの血中濃度が上昇することがある。シクロスポリンの血中濃度に注意し、異常が認められた場合には、シクロスポリンを減量又は中止すること。 |
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パクリタキセル |
パクリタキセルの血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、パクリタキセルを減量、投与間隔を延長又は中止するなど適切な処置を行うこと。 |
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ビノレルビン酒石酸塩 |
ビノレルビンの血中濃度が上昇することがある。 |
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ゲフィチニブ |
ゲフィチニブの血中濃度が上昇し、副作用を増強するおそれがある。 |
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エレトリプタン臭化水素酸塩 |
エレトリプタンの血中濃度が上昇することがある。 |
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テオフィリン アミノフィリン水和物 コリンテオフィリン |
テオフィリンの血中濃度が上昇することがある。テオフィリンの血中濃度に注意し、異常が認められた場合には、テオフィリン製剤を減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 |
本剤による肝薬物代謝酵素阻害作用により、テオフィリンの クリアランスが低下するため、テオフィリンの血中濃度を上昇させる。 |
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リファンピシン フェニトイン フェノバルビタール |
本剤の作用が減弱することがある。 |
相手薬剤のチトクロームP450(CYP3A4)の誘導作用により、本剤の血中濃度を低下させる。 |
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ダントロレンナトリウム |
高カリウム血症や心機能低下が生じることがある。 |
機序不明 |
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グレープフルーツジュース |
本剤の血中濃度を上昇させることがある.異常が認められた場合には,本剤を減量するなど適切な処置を行うこと。また、グレープフルーツジュースとの同時服用をしないよう注意すること。 |
グレープフルーツジュースに含まれる成分のチトクロームP450(CYP3A4)の阻害作用により、本剤の血中濃度を上昇させる。 |
[ワソラン静注5mg]
本剤は主として肝代謝酵素CYP3A4で代謝されます。また、本剤はP‐糖蛋白の基質であるとともに、P‐糖
蛋白に対して阻害作用を有します。
・併用禁忌(併用しないでください。)
・併用注意(併用に注意してください。)
薬剤名等 |
臨床症状・措置方法 |
機序・危険因子 |
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血圧降下剤 |
血圧の低下が増強することがある。 |
本剤と血圧降下剤の血管拡張作用が増強される。 |
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(ワソラン錠) β-遮断剤 ラウオルフィア製剤 |
心機能の低下や徐脈があらわれることがある。自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、本剤又は相手薬剤を減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 |
本剤は陰性変力作用や房室結節、洞結節を抑制する作用を有し、両者の心抑制作用が相互に増強される。特にジギタリス製剤との3 剤併用時には注意すること。 |
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(ワソラン静注) β-遮断剤(経口・点眼剤) ラウオルフィア製剤 |
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抗不整脈剤 キニジン硫酸塩水和物 プロカインアミド塩酸塩 リドカイン ピルシカイニド塩酸塩水和物 フレカイニド酢酸塩等 低カリウム血症を起こすおそれがある薬剤 利尿剤等
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徐脈、房室ブロックがあらわれることがあり、高度の不整脈に発展させることがある。自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、本剤又は相手薬剤を減量又は中止すること。 |
相加的な抗不整脈作用の増強や低カリウム血症により催不整脈作用が生じる。 |
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ジギタリス製剤 ジゴキシン メチルジゴキシン等 |
高度の徐脈、房室ブロック等の徐脈性不整脈があらわれることがある。また、これらの不整脈を含めたジギタリスの血中濃度上昇による中毒症状(悪心・嘔吐、食欲不振、頭痛、疲労、倦怠感等)があらわれることがある。定期的に心電図検査を行い、ジギタリスの中毒症状の有無を確認し必要に応じてジギタリスの血中濃度を測定する。異常が認められた場合には、両剤を減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 |
相加的な房室結節・洞結節抑制作用の増強やジギタリスの心刺激作用により不整脈が生じる。特にβ -遮断剤との3 剤併用 時には注意すること。 また、ジギタリスの血中濃度の上昇は本剤のジギタリスの腎排泄抑制によるものと考えられる。 |
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ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 |
ワソラン錠 |
ダビガトランの抗凝固作用が増強することがあるので、ダビガトランエテキシラートの用量調節や投与間隔を考慮するなど、投与方法に十分注意すること。 |
ダビガトランの血中濃度を上昇させる。 |
ワソラン静注 |
本薬の経口剤では、ダビガトランの抗凝固作用が増強することがある。 |
本薬の経口剤において、ダビガトランの血中濃度を上昇させるとの報告がある。 |
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吸入麻酔薬 |
心機能の低下や徐脈があらわれることがある。 脈拍数、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 |
本剤は陰性変力作用や房室結節、洞結節を抑制する作用を有し、両剤の心抑制作用が相互に増強される。 |
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リトナビル |
本剤のAUCが3 倍を超えることが予測されるので、本剤を減量するとともに血中濃度のモニターや診察の回数を増やすなど慎重に投与すること。 |
相手薬剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合 的阻害作用により、本剤の血中濃度を上昇させる。 |
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インジナビル硫酸塩エタノール付加物 アタザナビル硫酸塩 キヌプリスチン・ダルホプリスチン |
本剤の血中濃度が上昇し、副作用を増強するおそれがある。 |
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イトラコナゾール ミコナゾール |
本剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
相手薬剤のチトクロームP450(CYP3A4)の阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、血中濃度を上昇させる。 |
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アプリンジン塩酸塩 |
アプリンジンの血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、アプリンジンを減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 |
本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害 作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
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カルバマゼピン |
カルバマゼピンの血中濃度が上昇し、中毒症状(めまい、頭痛等)があらわれることがある。カルバマゼピンの血中濃度に注意し、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 |
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ミダゾラム |
ミダゾラムの血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 |
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セレギリン塩酸塩 |
セレギリンの作用を増強し、毒性が大幅に増強する可能性がある。 |
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シクロスポリン |
シクロスポリンの血中濃度が上昇することがある。シクロスポリンの血中濃度に注意し、異常が認められた場合には、シクロスポリンを減量又は中止すること。 |
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パクリタキセル |
パクリタキセルの血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、パクリタキセルを減量、投与間隔を延長又は中止するなど適切な処置を行うこと。 |
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ビノレルビン酒石酸塩 |
ビノレルビンの血中濃度が上昇することがある。 |
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ゲフィチニブ |
ゲフィチニブの血中濃度が上昇し、副作用を増強するおそれがある。 |
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エレトリプタン臭化水素酸塩 |
エレトリプタンの血中濃度が上昇することがある。 |
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テオフィリン アミノフィリン水和物 コリンテオフィリン |
テオフィリンの血中濃度が上昇することがある。テオフィリンの血中濃度に注意し、異常が認められた場合には、テオフィリン製剤を減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 |
本剤による肝薬物代謝酵素阻害作用により、テオフィリンの クリアランスが低下するため、テオフィリンの血中濃度を上昇させる。 |
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リファンピシン フェニトイン フェノバルビタール |
本剤の作用が減弱することがある。 |
相手薬剤のチトクロームP450(CYP3A4)の誘導作用により、本剤の血中濃度を低下させる。 |
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ダントロレンナトリウム |
高カリウム血症や心機能低下が生じることがある。 |
機序不明 |
・ワソラン静注 添付文書2015年11月改訂(第14版) 【使用上の注意】 3.相互作用 (1)併用禁忌(2)併用注意